ホセ・カルロス・ラミレスvsランセス・バルテレミー 「結果」 バージル・オルティスJrvsトーマス・デュロルメ ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行

4月27日(日本時間28日)、米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のダブルヘッダー。元WBO、WBC世界スーパーライト級王者で、WBO2位、WBC9位、IBF11位にランクされるホセ・カルロス・ラミレス(米・64.3キロ)=28勝(18KO)1敗=と、元IBF世界フェザー級、ライト級王者ランセス・バルテレミー(キューバ・64.4キロ)=30勝(15KO)2敗1分1NC=の12回戦は、ラミレスが判定勝ち。

31歳のラミレスは約13ヶ月振り、38歳のバルテレミーは約11ヶ月ぶりのリング登場。試合はスイッチを繰り返しながら戦うバルテレミーにラミレスが肉薄。接近戦で左アッパーを突き上げ、左ボディをヒット。3回、サウスポースタイルから放たれたバルテレミーの左ストレートで、ラミレスはグラリ。バルテレミーはここぞとばかりに連打。バランスを崩し倒れ込んだラミレスに加撃のバルテレミーは注意を受け中断。しかし、ラウンド終盤にもバルテレミーの左でラミレスはトラブルに陥った。

4回、ラミレスはボディアタック。しかし、バルテレミーの左をまたもや被弾。5回、ラミレスはしつこくバルテレミーのボディを攻撃。6回、ラミレスの攻勢の前にガードを固める時間が長くなったバルテレミー。時折放つ左ストレートはタイミング良いが、効果は薄れて来た。

7回、ラミレスのボディ中心の攻勢が続く。バルテレミーはロープを背に耐える。8回、ラミレスはプレスを掛けながらも一休み。9回、ラミレスは無理に距離を詰めず、右ストレート、左ボディ。10回、ラミレスはジャブを多用。バルテレミーは左を放つが手数は少ない。

11回、ラウンド終盤、ラミレスの連打でガード一辺倒となったバルテレミーは、ストップ寸前の大ピンチ。最終ラウンド、ラミレスは余裕をもってバルテレミーを追い、攻勢のままに試合終了。ゴールデン・ボーイ・プロモーション移籍第一戦を勝利で飾った。公式スコアは119-109、119-109、118-110。

WBA世界スーパーウェルター級1位、WBC6位、WBO7位バージル・オルティスJr(米・70.6キロ)=20戦全勝(20KO)=と、元世界挑戦者のトーマス・デュロルメ(プエルトリコ・70.1キロ)=26勝(17KO)6敗1分=の12回戦は、オルティスJrが初回2分39秒KO勝ち。

試合はスピーディーなパンチの交換でスタートしたが、両選手の頭が接近した刹那、オルティスJrの左ボディがデュロルメのボディに突き刺さると、キャンバスへ落下したデュロルメはそのまま動けず、テンカウント。見事な一撃だった。

勝ったオルティスJrは、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで開催される、マッチルーム・ボクシング興行”リヤド・シーズン”で、前WBO世界スーパーウェルター級王者ティム・チュー(オーストラリア)=24勝(17KO)1敗=と対戦する事が決まっている。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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