6月28日(日本時間29日)、米・カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&モスト・バリュアブル・プロモーション興行。元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)=54勝(34KO)6敗1分1NC=が、人気YouTuberボクサー、ジェイク・ポール(米)=11勝(7KO)1敗=と対戦したクルーザー級10回戦は、ポールが判定勝ち。スコアは99-91、98-92、97-93。
ポールがジャブから右フックと仕掛けるが、ガードを高く上げたチャベスJrはほとんど手を出さず初回は終了。2回、ポールはジャブを上下に伸ばし、チャベスJrを揺さぶる。受け身のチャベスJrはこの回も手が出ない。
3回、ポールが前に出ればバックステップのチャベスJr。ポールはジャブを伸ばし、右ボディをヒット。終盤、チャベスJrはようやく左フックを一発振るう。
4回、ようやくチャベスJrが前進。スピードない右フックを放つが空振り。ポールはジャブ、速い右スイングを見せ、左右ボディをヒット。チャベスJrの手数は極端に少ない。
5回、チャベスJrは前には出ても手が出ない。たまに放たれる左右フックはスピード、切れもなく空転。ポールはジャブを当て、ボディを叩く。6回、距離を詰めても手が出ないチャベスJr。ポールは動いてジャブを放ち、左右フックを上下に送る。ポールが打ってくるとチャベスJrはガードを固めるだけ。

7回、何もしていないチャベスjrには疲れが見え、時折放たれる左ボディは遅く、タイミングもずれている。ポールはジャブ、左右ボディから右アッパーを突きあげた。
8回、チャベスJrのジャブから右オーバーハンドでスタートするが、ポールはワン・ツー連打を返し、接近すると右アッパー。リングサイドのチャベスSrは頭を抱えるばかり。
9回、ポールはジャブから右ボディストレート。チャベスJrはようやく手数を増やし、左右フック、左ボディと打ち、左フックをヒット。ポールも右アッパーを放ち応戦。
最終ラウンド。両者大ぶりなパンチの交換。チャベスJrは左右フックを振り、ポールは右ボディストレートから右アッパー。ラスト2回、やっと手数を増やしたチャベスJrだが、それまでは何もせず、いや、出来なかったのか、前半の失点はとても取り戻せるような内容ではなかった。