WBCが指令していた世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=と、同級暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=33戦全勝(27KO)=による、WBC世界同級王座統一戦は、5月8日(日本時間9日)の交渉期限を待たず対戦同意。試合は7月12日(日本時間13日)に米・ニューヨークで、リング・マカジンの新テレビ番組 “インサイド・ザ・リング “の、立ち上げ記念イベントの一環として行われる事が決定。

セペダをプロモートするゴールデン・ボーイ・プロモーションのオスカー・デラホーヤは、3月29日(日本時間30日)にメキシコ・カンクンで行われた暫定王座初防衛戦で、セペダがテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)8敗1分1NC=との再戦に12回判定勝ちした試合後、スティーブンソンとのWBC王座統一戦を実現させる意向を明らかにしていた。

これに対し、スティーブンソンの共同マネージャー、ジョシュ・デュビンも、「次はセペダと戦う事で合意している」とのコメントを発し、WBC王座統一戦の実現は近いと見られていた。

デラホーヤは、「ゼペダのようなパワーに優れ、手数も多いパンチャーを相手に、打たれないことはほとんど不可能だ」と力説し、 「スティーブンソンが透明人間であろうと、ゼペダは彼を見つけて打ちのめす」と、打倒スティーブンソンに自信満々。

セペダはテクニシャンのサウスポー、ファーマーとの2連戦を苦しみながらも勝利したが、初戦ではダウンを喫する等、厳しい戦いだった。しかし、セペダは最近の5試合を全てサウスポーと戦っており、同じくサウスポーのスティーブンソンとの対戦に不安はない。

スティーブンソンは、2023年11月16日(日本時間17日)に米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、サウスポーのエドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)=16勝(14KO)2敗=戦では、オーソドックス・スタイルに対する戦いと違い、サウスポーの利点を活かせず、見せ場の無いまま12回を終了し判定勝ちとなっている。

打たせない事では定評があるテクニシャン、スティーブンソンと、ブルファイターのセペダのサウスポー同士の対戦は、セペダのファーマーとの2試合を観る限り、ボディ・アタックは強烈だったが、攻撃は単調に終始しており、スティーブンソンの牙城を崩す事は厳しいと見るが、果たしてどうか。