WBCのマウリシオ・スライマン会長が、数日前にメディアに明かした、46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗2分=がリングに復帰し、7月にWBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗1分=の持つ王座に挑戦するプランは、その後、プレミア・ボクシング・チャンピオンズが、7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナを予約した事が伝えられていたが、今日、ESPNがパッキャオvsバリオスの開催決定を報道。

46歳のパッキャオは、2021年8月21日(日本時間22日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、ヨデル・ウガス(キューバ)が保持していたWBA世界ウェルター級スーパー王座に挑戦し、12回判定で敗れたのがラストファイトで、約3年11ヶ月ぶりの復帰戦となる。

Manny Pacquiao

パッキャオは既に米・ネバダ州体育委員会から試合許可を得ており、引退から復帰した元王者がタイトル戦を要求できるWBCルールにより、バリオスへの挑戦に支障はない。試合はプライム・ビデオ・PPVで配信される。

現在のパッキャオは2022年に退任した上院議員の議席を取り戻すための選挙運動の真っただ中で、投票日は5月12日となっている。

また、パッキャオは資格取得1年目にして国際ボクシングの殿堂入りを果たし、6月8日(日本時間9日)に米・ニューヨーク州カナストータでセレモニーが行われる事が決まっている。フィリピン人の殿堂入りは、元世界フライ級王者パンチョ・ビリャ、元世界スーパーフェザー級のV10王者フラッシュ・エロルデ、プロモーターのロッペ・サリエルに続き4人目。

引退後もトレーニングは継続していたとはいえ、約4年ぶりのリング復帰が世界戦。「40歳のときにキース・サーマンを倒して歴史に名を刻んだ。45歳でも歴史に名を刻みたい」というパッキャオだが、厳しい戦いが予想される。