46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗2分=がリング復帰。7月にWBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗1分=の持つ王座に挑戦する事を、WBCのマウリシオ・スライマン会長がメディアに明かした。
試合は7月19日(日本時間20日)、または7月26日(日本時間27日)に行われるプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインで行われ、場所は米・ラスベガスか、テキサス州サンアントニオを予定。放映はAmazon Prime Videoのフリー視聴となる。
昨年からあったパッキャオがリング復帰を果たし、バリオスの持つ王座へ挑戦する話は、最近になり再び実現がささやかれていた。

2021年8月に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、ヨデル・ウガス(キューバ)が保持していたWBA世界ウェルター級スーパー王座に挑戦し、12回判定で敗れたパッキャオは、この試合を最後に現役引退を表明。しかし、昨年9月に米・ラスベガスで、バリオスとの対戦交渉が進められている事が明らかになり、スライマン会長はタイトル戦として承認していた。
パッキャオは、「40歳のときにキース・サーマンを倒して歴史に名を刻んだ。45歳でも歴史に名を刻みたい」と語り、大いにやる気を見せ、受けて立つバリオスも「パッキャオは私が幼少期から尊敬していた人物であり、将来の殿堂入りを果たすレジェンドだ。彼とリングを共にすることは名誉なことであり、夢が叶う事になる。とても興奮している」と、やる気を見せていた。
昨年、パッキャオとの対戦が消滅したバリオスは、11月15日(日本時間16日)に米・テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、同級8位アベル・ラモス(米)=28勝(22KO)6敗3分=の挑戦を受けたが、圧倒的有利な予想にも拘らず、ダウン応酬の末に12回引き分け。以後、リングには上がっていない。
46歳パッキャオのリング復帰、いきなりの世界挑戦は本当に実現するのか。今後の動向に注目。