2月24日、東京・両国国技館で開催された、WBC世界バンタム級タイトルマッチ。前WBO世界スーパーフライ級王者で同級1位の中谷潤人(M・T)=26戦全勝(19KO)=選手が、王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)=28勝(14KO)3敗5分=に挑んだ一戦は、中谷選手が 6回1分12秒TKO勝ち。

173センチの長身サウスポー、中谷選手と、159センチのサンティアゴの対戦は、中谷選手がジャブから左ストレートを狙うが、サンティアゴも低い姿勢から怖いタイミングでパンチを合わせる立ち上がり。2回にうまくタイミングを合わされた中谷選手は、3回に入ると距離を取り左ストレートをヒット。

4回、サンティアゴは積極的に前に出るが中谷選手は左ストレートを中心に迎撃。4回終了の採点はジャッジ3者が40-36で中谷選手のリード。5回、中谷選手はジャブ、左ストレートで距離をキープ。左アッパーのボディも強い。迎えた第6ラウンド、中谷選手の左ストレートでサンティアゴはダウン。

放心したような顔でダウンから立ちあがったサンティアゴだが、ダメージは明白。中谷選手の追撃の右フックで再度倒れると試合はストップ。中谷選手が完勝で3階級制覇に成功。この日の興行で海外から一番注目されていたこの試合。中谷選手が完璧にサンティアゴを倒したことで、ネクスト・モンスターへの期待はさらに強まるだろう。