IBFは世界スーパーフライ級3位(1、2位は空位)アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=を、同級の次期指名挑戦者に決定。12月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブド・アリーナで開催される、同級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)6敗2分1NC=に、前WBA、WBC世界フライ級王者でIBF世界スーパーフライ級6位にランクされる寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手が挑むタイトル戦の勝者は、モロニーとの対戦を義務付けられた。

モロニーは3位にランクされていたアルジ・コルテス(メキシコ)=28勝(11KO)4敗2分=との挑戦者決定戦への出場を受諾。交渉によりコルテス側のサンフェル・プロモーションが興行を主催する事になり、両者の対戦は最初、7月19日(日本時間20日)にメキシコ・モンテレイ開催が伝えられていたが、直前になり8月9日(日本時間10日)、メキシコ・ドゥランゴ開催へと変更。

それからさらに8月15日(日本時間16日)に延期され、すぐにまた16日(日本時間17日)開催に変更されたが、既にメキシコに滞在しコンディションを整えていたモロニー陣営はこれを受け入れた。しかし、サンフェル・プロモーションは試合4日前になって、開催地をドゥランゴから500マイル以上離れたメキシコシティに変更する事をモロニー側に通告。

これに激怒したモロニーは、試合会場変更を拒否。コルテスとの対戦を断り帰国の途に就いた。この一連のサンフェル・プロモーションの所業に対し、モロニー陣営は契約違反を主張しIBFに訴えていたが、IBFはこれを認めモロニーを次期指名挑戦者とした。

挑戦者決定戦が消滅したコルテスは、8月16日(日本時間17日)にメキシコシティで、バイロン・ロドリゲス(コロンビア)=11勝(KO)4敗=と対戦し判定勝ちを収めたが、挑戦者決定戦以外の試合に臨んだために、IBFの規定によりランキングは11位まで後退している。