田中恒成vsクリスチャン・バカセグア 「結果」 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

2月24日、東京・両国国技館で開催された、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦。元3階級制覇王者で同級1位にランクされる田中恒成(畑中)=19勝(11KO)1敗=選手と、同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)=22勝(9KO)4敗2分=の一戦は、田中選手が判定勝ち。スコアは119-108、117-110、116-111。

田中選手は2021年大晦日に井岡一翔(志成)選手に8回TKOで敗れて以来、約3年2ヶ月ぶりの世界戦。好戦的メキシカンのバカセグアは初回から上体を左右に振り、ワン・ツーから強い左ボディで前進。左ガードを下げた田中選手はジャブ、左フックを中心に迎え撃ち、3回からは柔軟な状態の動きでバカセグアのパンチを外しペースを握った。

5回、偶然のバッティングでバカセグアは右目上をカット。6回、接近戦でのボディの打ち合いは、田中選手の右アッパーが有効。7回、前進するバカセグアの攻撃パターンを読み切った田中選手は、接近戦で左右アッパーをボディに決め優位に立つと、8回終盤には左ボディから右を効かせ、バカセグアに8カウントを聞かせた。

キャリア初のダウンを喫したバカセグアは、9回以降も田中選手のスピードと出入りについて行けず、インサイドから田中選手のパンチを被弾。11回、接近戦に活路を見出そうとするバカセグアに対し、田中選手は足を使い距離を取り、スピーディーなコンビネーションで突き放す。

最終ラウンド、田中選手は右ストレート、アッパーを決めバカセグアを追い詰め、見せ場を作り終了ゴング。田中選手が世界最速となる21戦目での4階級制覇に成功。試合後、田中選手は4団体王座統一を目標に掲げ、井岡選手へのリベンジを誓った。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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