6月28日(日本時間29日)、米・ワシントンDCのエンターテインメント&スポーツ・アリーナで開催されたWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者ラモント・ローチ(米)=24勝(9KO)1敗1分=に、同級12位フィアガル・マクロリー(アイルランド)=16戦全勝(8KO)=が挑んだ一戦は、ローチが8回TKO勝ち。

サウスポーのマクロリーに対し、初回から右ストレート、左フックを打ち込み優位に立ったローチは、3回、左フックでダウンを奪うと、4回には左フックを効かせ続く右アッパーで、この試合2度目のダウンを奪う。再開後、すぐさま左ボディでダウンを追加したが、マクロリーは終了ゴングに救われた。

5回、反撃に出たマクロリーだが長くは続かず、6回、7回とローチは的確なパンチを決め、地元ファンはフィニッシュの時を待つ。それでも、マクロリーは執拗に喰い下がり抵抗。迎えた第8ラウンド、ローチの左フックから右ストレートを受け、マクロリーはよろめき後退。ローチは連打で迫るが、マクロリーは倒れない。しかし、コーナーから棄権の意思表示があり試合はストップ。

地元リングで初防衛に成功したローチは、7月12日(日本時間13日)にロシア・セルプホフで開催される、同級2位ジョノ・キャロル(アイルランド)=24勝(7KO)2敗1分=と、東京五輪フェザー級金メダリストで同級7位にランクされるアルベルト・バティルガジエフ(ロシア)=10戦全勝(7KO)による、同級暫定王座決定戦勝者との対戦を義務付けられている。

セミファイナル。WBC世界スーパーミドル級14位レスター・マルティネス(グアテマラ)=17戦全勝(15KO)=と、元IBO世界同級王者カルロス・コンゴラ(エクアドル)=22勝(17KO)2敗=の10回戦は、マルティネスが判定勝ち。スコアは100-90、99-91、99-91の3-0。