ルイス・アルベルト・ロペスvs阿部麗也 「結果」 IBF世界フェザー級戦 米・ニューヨーク州 トップランク興行

3月2日(日本時間3日)、米・ニューヨーク州ヴェローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノで開催された、トップランク興行。世界フェザー級ダブルヘッダー。IBF世界フェザー級タイトルマッチ。同級1位の指名挑戦者阿部麗也(KG大和)=25勝(10KO)3敗1分=選手が、同級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=29勝(16KO)2敗=へ挑んだ一戦は、ロペスが8回39秒TKO勝ち。

初回、開始と共にロペスは突進。トリッキーなスタイルから大きな右アッパーを振るう。セオリーにない距離、タイミングから強いパンで阿部選手に肉薄。阿部選手は足を使い、冷静に交わした。2回、出てくるロペスに対し阿部選手も手数を増やすが、ロペスのいきなりの左フックが阿部選手にヒット。この一発で阿部選手の右目下が大きく腫れあがり、右目が塞がった。

3回開始と共に阿部選手にドクターチェックが入る。しかし、ここは続行。強打を振って来るロペスに対し、阿部選手も左ストレートを打ち込んだ。4回開始後もドクターチャックが入り、ストップが怖い。すっかり余裕を持ったロペスは、無造作にビッグパンチを振り前進。阿部選手は足を止めず、隙を見て左ストレートを放つ。

5回、ロペスは左ジャブ、フックを多用。これは見えない。6回、ロペスの放つパンチは強いが、阿部選手は下がりながらも左ストレート、右フックをヒット。7回、ロペスが圧力を強め、手数を増やす。阿部選手はガードを固める時間が長くなった。マーク・ネルソン(米)主審は、ストップのタイミングを探るようなしぐさを見せる。

続く第8ラウンド。ロペスは一気に出て連打。阿部選手は決め手となる一発を貰った訳ではないが、ここでネルソン主審は試合をストップ。アクシデントに負けず、最後まで最善を尽くした阿部選手だったが、残念ながら王座奪取はならず。ロペスが3度目の王座防衛に成功した。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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