IBF世界ヘビー級王者王者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)2敗=への次期指名挑戦権を賭けた決定戦。同級4位マーティン・バコレ(コンゴ)=21勝(16KO)1敗=と、同級7位エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)=20勝(14KO)1敗=の一戦は、来年3月に英国で対戦する事で両陣営が対戦同意に近づいている事を、BOXXERのベン・シャロームが明らかにした。
IBF世界同級挑戦者決定戦は、最初、同級3位(1、2位は空位)アジット・カバイエル(ドイツ)=25戦全勝(17KO)=とバコレの対戦が指令されたが、カバイエルが出場を辞退。IBFは続いてバコレと同級5位チャン・ツィーレイ(中国)=27勝(22KO)2敗1分=の対戦を指令したが、チャンもこれを辞退。
その後、カバイエルとチャンは、来年2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、”リヤド・シーズン”で、WBC世界ヘビー級暫定王座決定戦で対戦する事が発表されている。
バコレは8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで開催された”リヤド・シーズン”で、17戦全勝(15KO)の記録を持つ、トップランク期待のホープ、ジャレッド・アンダーソン(米)に5回KO勝ち。往年のジョージ・フォアマン(米)のようにゆったりと構えたスタイルから繰り出されたパンチは、凄まじい破壊力を見せつけ、無敗のホープを粉砕した。
一方、WBCシルバー同級王座を保持するアジャグバの最新試合は、4月13日(日本時間14日)に米・テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターで行われた、グイド・ヴィアネロ(イタリア)=13勝(12KO)2敗1分=との防衛戦だったが、序盤戦で窮地に立たされる大苦戦となり、最終ラウンドの攻勢で何とかスプリットの判定勝ち。厳しい戦いだった。
2/1 12戦全勝アダム・アジムvs元王者セルゲイ・リピネッツ
12戦全勝(9KO)のレコードを持つ、英国期待の22歳のスーパーライト級ホープ、アダム・アジム(英)は、来年2月1日(日本時間2日)に英・ロンドンのOVOアリーナで開催される、BOXXER興行で、元IBF世界スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(ロシア)=18勝(13KO)3敗1分=と対戦する事が決定。
アジムは10月19日(日本時間20日)に英・ロンドンのカッパー・ボックス・アリーナで、元WBA世界同級1位オハラ・デイビス(英)=25勝(18KO)4敗=と対戦。勢いの差を見せつけ、8回KOの圧勝を飾っている。今度は元世界王者とのステップアップマッチ。今度も内容のある勝利を収めれば、いよいよ世界戦線に飛び出して来る。
35歳のリピネッツは、2017年11月4日(日本時間5日)に米・ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた、IBF世界スーパーライト級王座決定戦で、近藤明広(一力)=37勝(21KO)12敗3分=選手に判定勝ちして、世界王座を手にしたが、同年3月10日(日本時間11日)に米・テキサス州サンアントニオのフリーマン・コロシアムで行われた初防衛戦で、マイキー・ガルシア(米)=40勝(30KO)2敗=に12回判定で敗れ王座陥落。しかし、その後も世界の一線級と戦い続けており、そのキャリアは侮れない。