元WBC世界スーパーフライ級王者で同級2位にランクされるカルロス・クアドラス(メキシコ)=43勝(28KO)5敗1分=の次戦が決定。5月16日(日本時間17日)にメキシコシティのグスターボ A. マデロで、元メキシコバンタム級王者ルイス・グスマン(メキシコ)=12勝(7KO)5敗=と、スーパーフライ級10回戦で対戦する。

36歳のクアドラスは2014年5月31日(日本時間6月1日)にメキシコシティで、WBC世界スーパーフライ級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)=58勝(47KO)7敗1分=を8回負傷判定で破り世界王座を獲得。6度の防衛に成功したが、2016年9月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州イングルウッドで、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=に12回判定で敗れ世界王座から陥落。

再起戦に勝利し世界王者への復帰を目指していたクアドラスだが、2018年4月にWBCが実施したクリーン・ボクシング・プログラムによるドーピング検査を拒否。世界ランキングから除外され、資格停止処分を受け、薬物とアルコール中毒のリハビリ施設に入所。

ここから立ち直ったクアドラスは、その後の2度の世界戦で勝利する事は出来なかったが、2023年11月17日(日本時間18日)にウズベキスタン・タシケントで、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)=42勝(22KO)5敗1分=を判定で破り、WBC世界スーパーフライ級暫定王座を獲得。

昨年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで、アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=との防衛戦が決まったが、左アキレス腱の負傷により試合をキャンセルし、暫定王座は返上。傷が癒えたクアドラスは、昨年12月6日(日本時間7日)にメキシコ・ネサワルコヨトルで、フアン・ラミレス(メキシコ)=16勝(9KO)9敗=を8回判定で破り、リング復帰を果たしている。

東京五輪ミドル級金メダリストのソウザが米国デビュー

ヘベルト・コンセイソン・ソウザ

東京オリンピック、ミドル級金メダリストのエベルト・ソウザ(ブラジル)=6戦全勝(3KO)=が、5月10日(日本時間11日)に米・フロリダ州キシミーのシルバー・スパーズ・アリーナで開催される、ProBox・TV&サンプソン・ボクシング興行で、米国デビューを果たす事が決定。

同日のメインカードは、IBF世界スーパーウェルター級3位(1、2位は空位)エリクソン・ルビン(米)=26勝(18KO)2敗=と、同級6位アードレアル・ホームズ(米)=17戦全勝(6KO)=による、IBF世界同級挑戦者決定で、ProBox・TVが入札で、サリタ・プロモーションの22万ドル(約3420万円)を僅かに上回る、22万5千ドル(約3500万円)で落札に成功。興行権を獲得していた。

また、東京、パリと2大会連続でオリンピックに出場し、2021年の世界選手権クルーザー級で銀メダルを獲得している24歳のケノ・マーリー・マチャド(ブラジル)は、ジェイク・ポールのモースト・バリュアブル・プロモーションと契約。プロ転向を果たす事が決まった。