昨年4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた、デビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=との対戦で、公式計量で契約ウェイトを3.2ポンド超過。試合では12回判定勝ちを告げられながら、VADAによる薬物検査で禁止薬物オスタリンの陽性反応が検出され、2ヶ月後に試合結果はノーコンテストに変更され、ニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)から、1年間の試合出場停止処分を受けていたライアン・ガルシア(米)=24勝(20KO)1敗1NC=のリング復帰が具体化。

5月上旬に米・ニューヨークのタイムズ・スクエアの屋外リングで、前WBA世界スーパーライト級王者イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)3敗1分=と対戦するもので、ガルシア自身もSNSで次の対戦相手はクルスになる事を強調。

クルスは昨年8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=にまさかの12回判定で敗れ、世界王座から陥落。再起戦は2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで元NABOライト級王者アンヘル・フィエロ(メキシコ)=22勝(17KO)2敗2分=との対戦が決まっている。

ガルシアとの対戦交渉が進められている事を認めたクルスは、「ガルシアと戦うために、みんなにアピールしたい」と、好戦的なフィエロとの試合で、自らの復活劇を誓っている。

同じプログラムには、ガルシアと付き合う形で試合から遠ざかっている、WBC世界スーパーライト級休養王者のヘイニーも出場。元WBO、WBC世界スーパーライト級王者で、WBO9位、WBC10位、IBF11位にランクされるホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)2敗=と対戦する。

”リヤド・シーズン”を推進する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、ガルシアとヘイニ―の再戦を計画。10月に第2戦を行い、来年2月に第3戦を行いたい意向を明らかにしており、両者がそれぞれ別の相手と対戦する、同日ショーの開催には、個人的に所有するリング・マガジンが協賛する。