12月2日(日本時間3日)、英・ベルファストのSSEアリーナで行われた、マッチルーム・ボクシング興行のメイン。WBAインターナショナル・スーパーフェザー級王座決定戦。WBC世界フェザー級9位、IBF10位マイケル・コンラン(アイルランド)=18勝(9KO)2敗=と、元世界ランカーのジョーダン・ギル(英)=27勝(8KO)2敗1分=の一戦は、ギルが7回1分9秒TKO勝ち。
試合は第2ラウンドにギルの左フックでコンランがダウンを喫する波乱のスタート。ダメージを感じさせながらも2回を乗り切ったコンランは、3回以降、頻繁にスイッチを織り交ぜながら攻勢に転ずるが、パンチの威力と切れは今一つで、ギルの右ストレートを被弾する場面も目立つ。
迎えた第7ラウンド、ギルの左フックからの右でピンチに陥ったコンランが、コーナーを背にギルの連打にさらされるとハワード・フォスター(英)主審は試合をストップ。コンランは今年5月27日(日本時間28日)に同会場で、IBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=29勝(16KO)2敗=に挑戦し、第5ラウンド、痛烈なTKO負けを喫して以来の再起戦だったが、ロペス戦でのダメージを引きずるかのような戦いぶりで、思い切ったパンチを打ち込めず、すっかり打たれ脆くなり、今後の再浮上は厳しいと感じさた。
一方のギルは昨年10月29日(日本時間30日)に英・ロンドンで、キコ・マルチネス(スペイン)=44勝(31KO)12敗2分=に4回TKO負けを喫して以来の再起戦に勝利。マルチネス戦では打たれ脆さを露呈したが、ガードを固め前進。コンパクトなパンチを放ち、コンランの脆さを突いた作戦が功を奏した。