12月16日(日本時間17日)に米・リゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナで開催された、WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦。元IBF&WBAスーパー王者で同級1位ノムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=11勝(8KO)1敗=と、同級2位ケビン・ゴンサレス(メキシコ)=26勝(13KO)無敗1分=の一戦は、アフマダリエフが8回TKO勝ち。

サウスポー同士の一戦。ジャブの差し合いから激しいペース争いが繰り広げられた試合は、5回からゴンサレスが距離を縮めにかかるが、これが裏目に。6回、接近戦でアフマダリエフの左アッパーが決まるとゴンサレスはダウン。追撃のアフマダリエフの左フックがボディから上へ返されると、ゴンサレスはバランスを崩すように2度目のダウン。

何とか6回を凌いだゴンサレスは、迎えた第8ラウンド、またもや頭を下げ接近しようとしたが、ここにアフマダリエフの左アッパーがさく裂。派手に倒れたゴンサレスはダメージを感じさせながらも再開に応じたが、アフマダリエフは強烈な右フックから左フックをフォロー、すかさずマーク・カロオイ(米)主審が割って入ると、ゴンサレスはキャンバスへ崩れ落ち試合終了。

アフマダリエフは4月に敗れているWBAスーパー王者マーロン・タパレス(フィリピン)=37勝(19KO)3敗=への挑戦権を獲得。IBF王座も保持するタパレスは、12月26日に日本でWBC、WBO王者の井上尚弥(大橋)=25戦全勝(22KO)=選手と、4団体王座統一を賭けて戦う事が決まっており、今後は4団体統一王者への挑戦チャンスを待つ形になる。