10月11日(日本時間12日)に米・ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる、前IBF世界ウェルター級王者で、WBA世界スーパーウェルター級1位にランクされるジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=と、同級8位ウイスマ・リマ(アンゴラ)=14勝(10KO)1敗=の一戦は、挑戦者決定戦から暫定王座決定戦へと変更された。

WBA世界同級は8月23日(日本時間24日)に米・フロリダ州オーランドで、暫定王者ヨエニス・テレス(キューバ)=10勝(7KO)1敗=を判定で破った、アバス・バロウ(ドイツ)=17勝(9KO)1敗=が新たな暫定王者となっていたが、レギュラー王座を保持していたテレンス・クロフォード(米)=42戦全勝(31KO)=が、9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=へ挑戦の為にリングに上がった時点で、クロフォードの王座は剥奪。

WBAは9月29日(日本時間30日)、バロウをレギュラー王者に認定。暫定王座は空位となっていた。WBAはエニスvsリマの勝者とバロウによる王座統一戦を指令するものとみられるが、バロウはWBO世界同級王者ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=22戦全勝(13KO)=との王座統一戦交渉が進展中で、交渉がまとまれば来年早々にも実現が予定されている。

ともかく、エニスvsリマが暫定王座決定戦にグレードアップされた事で、新たな挑戦者決定戦カードが出来上がるのは確実となった。直近では7月5日(日本時間+4時間)にロシア・エカテリンブルクのDIVS・アリーナで行われた12回戦。同級3位マゴメド・クルバノフ(ロシア)=26勝(14KO)2敗=と、同級10位パヴェル・ソスリン(ロシア)=12戦全勝(6KO)=の一戦が挑戦者決定戦として挙行され、ソリスンがスプリットの判定勝ち。現在のランキングは2位となっているが、WBAランキング表にはオフィシャル・チャレンジャーの表記は付いていない。