WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=20戦全勝(13KO)=と、同級暫定王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)=42勝(22KO)4敗1分=による王座統一戦が、11月9日(日本時間10日)に米・ペンシルべニア州フィラデルフィアで開催を予定。同日のメインには地元のIBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=32勝(29KO)無敗1NC=が出場する。
ロドリゲスは前王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)4敗=との再戦契約により、11月から12月にかけてダイレクトリマッチが行われる事が確実と見られていたが、エストラーダはバンタム級への転向を表明し、これを放棄。
ゲバラは10月11日(日本時間12日)に地元、メキシコ・マサトランで暫定王座の初防衛戦(対戦相手未定)を発表していたが、エストラーダの階級アップにより、ロドリゲスとの王座統一戦が浮上。WBCのマウリシオ・スライマン会長も、これを確認したと伝えられている。
IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=32勝(29KO)無敗1NC=は、同日、同地でWBO世界同級王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=との王座統一戦が決定直前まで進展していたが、最終的にノーマンJr陣営が報酬を不満として頓挫。
その後、9月3日(日本時間4日)に行われた、エニスと同級1位カレン・チュハジアン(ウクライナ)=24勝(13KO)2敗=の指名戦入札では、チュハジアン擁するP2MーBOXプロモーションが200万53.10ドル(約2億9100万円)を提示し、マッチルーム・ボクシングの156万6,666ドル(約2億2790万円)を上回り落札に成功。
入札に敗れたエディ・ハーンは、エニスのスーパーウェルター級への転向を示唆。12月21日(日本時間22日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、ウシクvsフィーリー2のアンダーカードで、前WBA王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)1敗1分=との対戦話も浮上していた。
しかし、ハーンはエニスが7月13日(日本時間14日)にフィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・アリーナで行われた、元WBA世界同級王者で同級13位にランクされていたデヴィッド・アヴァネシャン(ロシア)=30勝(18KO)5敗1分=を、5回終了TKOで破った興行で、総入場者数1万4365人。有料入場者数1万4119人で、約1億7490万円の入場料収入を記録したエニスの地元興行に言及。
「再び、フィラデルフィアでビッグファイトを行いたい」と話し、エニス戦とロドリゲスvsゲバラのダブル開催を計画。エニスが誰と戦う事になるのか、今後に注目。