IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=32勝(29KO)無敗1NC=の次戦は、11月に同級1位カレン・チュハジアン(ウクライナ)=24勝(13KO)2敗=との指名防衛戦が予定され、試合はエニスの地元米・ペンシルべニア州フィラデルフィアで行われる。
エニスは7月13日(日本時間14日)にフィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・アリーナで、元WBA世界同級王者で同級13位にランクされていたデヴィッド・アヴァネシャン(ロシア)=30勝(18KO)5敗1分=を、5回終了TKOで破り2度目の防衛に成功。
マッチルーム・ボクシング興行のメインで行われた、このエニスの凱旋ファイトは大変な人気を集め、総入場者数は1万4365人。有料入場者数は1万4119人で、約1億7490万円の入場料収入を記録していた。
チュハジアンは5月17日(日本時間18日)にドイツ・ハンブルグで行われた挑戦者決定戦で、ワッサーマン・ボクシングが推進するハリー・スカーフ(英)=13勝(3KO)2敗=を12回判定(116‐112×3)で破り、エニスへの指名挑戦権を獲得している。
エニスは既にジムワークに復帰。指名戦を消化すれば、来年は、いよいよ王座統一戦実現への期待が高まる。
ローマン・ゴンサレス 「ドネア戦否定!」
元世界4階級制覇王者でWBC世界スーパーフライ級2位、WBA3位にランクされるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=は、元世界4階級制覇(+WBAスーパーフライ級暫定)王者ノニト・ドネア(フィリピン)=42勝(29KO)8敗=が明かしていた対戦話を否定。
ロマゴンは「彼は世界タイトルを持っていない。私には時間がない」と、はっきりとドネアと戦う意思がない事を表明。約9年半ぶりとなった地元での凱旋ファイトを終えたロマゴンの狙いは、5階級制覇。キャリアの最終章として掲げる、世界バンタム級王座挑戦の時を待つ事になる。
1年間以上リングから遠ざかりながら、世界バンタム級王座への返り咲きを目標とする41歳のドネアは、過去の実績に見合う対戦相手を探すのは容易ではないと思われ、このまま時間が過ぎる事が、キャリアの終焉に繋がる可能性は否定できないだろう。