IBFが指令していた世界ライトフライ級王者シベナティ・ノンティンガ(南ア)=13勝(10KO)1敗=と、元WBC世界同級王者で同級2位にランクされる矢吹正道(LUSH緑)=16勝(15KO)4敗=選手の指名戦が対戦同意。試合は10月12日に名古屋での開催が伝えられている。

地元メディアとのインタビューに答えたノンティンガは、日本で矢吹選手との対戦が決まったことを明かし、KOでの防衛を宣言している。

ノンティンガは2月16日(日本時間17日)にメキシコ・オアハカで行われた、エイドリアン・クリエル(メキシコ)=24勝(5KO)5敗1分=とのダイレクトリマッチで、劇的な10回逆転TKO勝利を収め王座返り咲きに成功。その後、WBO王座を保持していたジョナサン・”ボンバ”・ゴンサレス(プエルトリコ)=28勝(14KO)3敗1分1NC=と、6月に対戦する契約書にサインする所まで行ったが、最終的にゴンサレスが報酬への不満を口にして破談となっていた。

矢吹選手は2021年9月22日に京都で、WBC王座を保持していた寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手に10回TKO勝利を収め王座を獲得。しかし、2022年3月19日にWBCからの再戦指令により行われたダイレクトリマッチで、3回1分11秒KO負けを喫し王座陥落。

同年9月10日の再起戦では、23戦全勝(21KO)のレコードを持つ、WBO4位、WBA9位のタノンサック・シムシー(タイ)に7回TKO勝ち。2023年1月28日に行われたIBF挑戦者決定戦では、ロナルド・チャコン(ベネズエラ)=31勝(23KO)3敗1分=を11回TKOで破り挑戦権を獲得したが、その後のスパーリングで左アキレス腱を断裂。

約1年2ヶ月のブランクを余儀なくされたが、今年3月16日に元世界ランカーのケビン・ビバス(ニカラグア)=7勝(2KO)3敗=を4回TKOで破り、待望の王座奪還の機会へと繋げた。寺地選手に唯一の黒星を与え、無冠となった後も、世界クラスの選手をKOで連破している矢吹選手の評価は、海外でも高く、ノンティンガ戦も好勝負が期待されている。正式発表が待たれます。