マッチルーム・ボクシングは、前IBF世界ウェルター級王者で、WBA世界スーパーウェルター級2位にランクされるジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=と、同級10位ウイスマ・リマ(アンゴラ)=14勝(10KO)1敗=によるWBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦の開催を発表。試合は10月11日(日本時間12日)にエニスの地元、米・ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる。

リマは2023年6月16日(日本時間17日)に英・ロンドンで、現IBF世界ミドル級6位、WBO8位シャキエル・トンプソン(英)=14戦全勝(10KO)=の直前欠場により、代役として現IBF世界ミドル級7位、WBC9位、WBO15位のアーロン・マッケナ(英)=20戦全勝(10KO)=と、空位のWBCインターナショナル・ミドル級王座を賭けて対戦。10回判定で敗れ初黒星を喫した。

しかし、再起後は4連勝(2KO)と好調で、昨年4月のドイツ遠征では18戦全勝(9KO)のハロ・マテヴォシアン(アルメニア)を10回終了棄権に追い込み、IBFインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座を獲得。12月にはカナダ・トロントで、19戦全勝(8KO)のスフディープ・シン・バティ(インド)を一方的に打ち破り、12回判定勝ちでIBO世界スーパーウェルター級王座を獲得。

Uisma Lima vs. Shervantaigh Koopman

今年に入り、5月31日(日本時間6月1日)には南アフリカのケンプトン・パークで、シェルヴァンタイ・クープマン(南アフリカ)=15勝(10KO)1敗=を9回2分37秒TKOで破り初防衛に成功と、3戦連続敵地で勝利。キャリア6年、32歳のサウスポー、リマはマッケナ戦が初の10回戦で、ポイント差こそ付いたものの勝者マッケナの右目も大きく腫れあがっていた。

WBA世界同級はレギュラー王者テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=、暫定王者ヨエニス・テレス(キューバ)=10戦全勝(7KO)=が存在。クロフォードは9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=への挑戦が決定済。

テレスは8月23日(日本時間24日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで、同級1位アバス・バロウ(ドイツ)=16勝(9KO)1敗=の挑戦を受ける。クロフォードの王座保持は不透明ではあるが、テレスのレギュラー王者昇格もあり、また、エニスが勝てば、そのままレギュラー王座決定戦開催もあり得そう。