元WBC世界スーパーライト級&WBAスーパー王者、元WBC世界ウェルター級王者のダニー・”スウィフト”・ガルシア(米)=37勝(21KO)3敗=は、10月18日(日本時間19日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで、自ら主宰するスウィフト・プロモーションが開催する興行のメインイベントで、リング復帰する事が決定。ESPNとの放送契約が終了したトップランクが協力し、出場選手を提供する事も明らかになった。

37歳のガルシアは2016年1月23日(日本時間24日)に米・ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで、フロイド・メイウェザーJr(米)の引退に伴い行われた、WBC世界ウェルター級王座決定戦で、元世界4階級制覇王者(暫定含)のロバート・ゲレーロ(米)を12回判定で破り2階級制覇に成功。

2017年3月4日(日本時間5日)にはバークレイズ・センターで、WBA世界同級王座を保持していたキース・サーマン(米)=31勝(23KO)1敗1NC=との王座統一戦に臨んだが、12回判定負けで初黒星を喫し、世界王座から陥落。

2018年9月8日(日本時間9日)、バークレイズ・センターでショーン・ポーター(米)と、空位となっていたWBC世界ウェルター級王座を争うが12回判定負けで王座返り咲きならず。2020年12月5日(日本時間6日)に米・テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、エロール・スペンスJr(米)が保持するWBC、IBF世界ウェルター級王座へ挑んだが、ここも敗れスーパーウェルター級に転向。

1年7ヶ月のブランクを作った後、2022年7月30日(日本時間31日)にバークレイズ・センターで、ホセ・べナビデスJr(米)=28勝(19KO)3敗1分1NC=を2-0の判定で破り再起に成功。勝利後のリング上で、うつ病を患っていたことを涙を流しながら告白した。

そしてまたもや空白期間を作り、昨年9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた復帰戦で、エリスランディ・ララ(キューバ)=31勝(17KO)3敗3分=が持つWBA世界ミドル級王座に挑戦。試合はミドル級リミットを3ポンド下回る157ポンドのキャッチウェイトで行われたが、ガルシアは後退するばかりで手が出ず、9回にダウンを奪われると、ラウンド終了後あっさりと棄権。全く何も出来ないままでの敗戦だった。

Tale of Garcia

また、ガルシアは昨年6月からプロモート活動を開始。「Tale of Garcia」をスタートさせている。ボブ・アラム率いるトップランクは7月でESPNとの放送契約が終了。新しい放映契約の締結を目指しているが、その候補はNetflix、DAZNと、ESPNとの再契約だとされている。

しかし、今のところ、新しい環境設定に関する具体的な進展は報告されておらず、多数抱える選手たちの戦う場を用意するために、ガルシアと手を組む。ガルシアの対戦相手も気になるが、大きな会場だけにアンダーカードも豪華になりそう。今後に注目。