サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=が剥奪された、IBF世界スーパーミドル級王座の新王者を決める決定戦。同級1位ウィリアム・スカル(キューバ)=22戦全勝(9KO)=と、同級2位ウラジール・シシュキン(ロシア・米/フロリダ州在住)=16戦全勝(10KO)=の一戦は、10月19日(日本時間20日)にドイツ・ベルリンのシュタットハレ・ファルカンゼーで開催される事が決定。試合はスカルをサポートするアゴン・スポーツと、クック・ボクシングによる共同開催で、放映はDAZN。
32歳のスカルは2016年11月にアルゼンチンでプロデビュー。2019年から主戦場をドイツに移し、現在はベルリン在住。2022年7月にドイツ・エルディンブルグで行われた挑戦者決定戦で、エフゲニー・シュヴェデンコ(ロシア)=16勝(7KO)2敗1分=に12回判定勝ちし挑戦権を獲得。しかし、その後は調整試合の8回戦で3勝したのみ。
5月4日(日本時間5日)にはラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、カネロvsムンギア興行に出場。ショーン・ヘンヒル(米)=16勝(10KO)2敗=に8回判定勝ちを収めたが、カネロは最終的に全く無名のスカルとの指名戦を拒否。IBF王座の放棄に踏み切った。
サリタ・プロモーションと契約する33歳のシシュキンは、2022年12月にラスベガスのザ・コスモポリタンで開催されたPBC興行のセミファイナルで、元IBF世界同級王者ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)=33勝(28KO)5敗=に12回判定勝ち。しかし、こちらもその後は試合数が少なく、2023年は一試合(8回戦)。今年は3月28日(日本時間29日)に米・デトロイトで、43歳のマイク・ガイ(米)=12勝(5KO)8敗1分1NC=に7回TKO勝ちしただけ。
ランキング維持に力を注いだ両選手が王座を争うことになったが、3位にはクリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=、4位にディエゴ・パチェコ(米)=22戦全勝(18KO)=、5位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=23戦全勝(20KO)=、6位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=43勝(34KO)1敗=と、実力者が顔を揃えており、新王者は初防衛戦で誰と戦っても厳しい戦いとなりそう。