WBC世界スーパーウェルター級王者セバスチャン・フンドラ(米)=23勝(15KO)1敗1分=の3度目の防衛戦は、元WBC世界ウェルター級&WBAスーパー王者で、WBC世界同級8位にランクされるキース・サーマン(米)=31勝(23KO)1敗1NC=を相手に、10月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスのMGMグランドで行われる。試合はプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインイベントとして開催され、放映はPrime Video PPV。
フンドラは7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで行われたV2戦で、元WBO世界同級王者ティム・チュー(オーストラリア)=25勝(18KO)3敗=と対戦。昨年3月30日(日本時間31日)以来の再戦となった試合は、フンドラが王者となった自信を大いに見せつけ、王座奪還を狙うチューを圧倒。初回、先制のダウンを奪ったフンドラが、被弾しながらもチューを追い込み、7回終了TKO勝ちを収めている。
対するサーマンは、2019年7月20日(日本時間21日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗3分=と、WBA王座統一戦で対戦したが、初回にダウンを奪われ12回判定負けで世界王座から陥落。同年9月には慢性的な痛みに襲われていた左手の手術に踏み切り、リングから遠ざかる。
2022年2月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノで行われた、約2年7ヶ月ぶりの復帰戦となったWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦では、現WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗2分=に12回大差の判定勝ち。
2024年3月30日(日本時間31日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBO世界スーパーウェルター級王者ティム・チュー(オーストラリア)=25勝(18KO)3敗=と、155ポンドのキャッチウェイトで対戦が決まるが、サーマンは上腕二頭筋の負傷により欠場。代理出場のフンドラがチューに勝ち、王者となった。
またしても長期ブランクを作り、ようやく今年3月12日にオーストラリア・シドニーで、ブロック・ジャービス(オーストラリア)=22勝(20KO)2敗=に3回2分19秒TKO勝ちを収め、約3年1ヶ月ぶりの復帰戦に勝利。ビッグネームとの対戦を希望するサーマンは、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=との対戦が最終調整に入っていると伝えられていた。
バリオスには勝っているが、ブランク続きだったサーマンは36歳。ジャービス戦だけでは復調ぶりは測れず、身長197センチ、リーチ203センチを誇る長身サウスポーのフンドラ(27歳)は、今、勢いに乗り成長途上で、厳しい戦いが予想される。