WBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦。同級1位マーク・マグサヨ(フィリピン)=28勝(18KO)2敗=と、同級2位マイケル・マグネシ(イタリア)=25勝(13KO)2敗=の一戦が、10月29日にフィリピン・マニラで開催される事が決定。勝者は王者オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=への挑戦権を獲得する。
30歳の元WBC世界フェザー級王者のマグサヨは、マニー・パッキャオ率いるMPプロモーションに所属。2022年1月にゲーリー・ラッセル・ジュニア(米)=32勝(19KO)2敗=を2-0の判定で破り世界王座を獲得。しかし、同年7月の初防衛戦でレイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=の挑戦を受けたマグサヨは、9回にダウンを奪ったがスプリットの判定負けで王座から陥落。
再起戦でWBC世界フェザー級暫定王座決定戦への出場チャンスに恵まれ、2023年3月4日(日本時間5日)に米・カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・センターで、ブランドン・フィゲロア(米)=26勝(19KO)2敗1分=と対戦したが、12回判定負け。フェザー級で連敗を喫したマグサヨは減量苦から階級上げ、現現まで4連勝(2KO)と好調をキープしている。

一方のマグネシは、昨年3月22日(日本時間23日)にイタリア・コッレフェッロで行われた、WBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦で、力石政法(大橋)=16勝(11KO)2敗=選手と対戦。序盤からリードを広げたが、終盤に入り力石選手の反撃を許し迎えた最終ラウンド、2度のダウンを奪われ連打でストップ負け。しかし試合は、リング誌の”ファイト・オブ・ザ・イヤー”候補に挙げられるほどの大激戦だった。
試合後、大きなダメージを被ったマグネシだが、7ヶ月後にはカムバック戦に勝利。今年3月28日(日本時間29日)にイタリア・ヴァルモントーネで行われた、ハリール・エル・ハドリ(フランス)=21勝(11KO)3敗=が保持するWBCシルバー・スーパーフェザー級王座への挑戦試合では、激戦の末に判定勝ちを収めランキングを上昇させていた。
敵地の真っただ中に飛び込むマグネシに対しては、地元からも不安の声があがっているが、持ち前のアグレッシブなボクシングで、正統派スタイルのハードヒッター、マグサヨにどう挑むか。米国を主戦場とするマグサヨは、2019年8月以来の地元凱旋試合となり、こちらも負けられない。好ファイトを期待。