10月28日(日本時間29日)、メキシコ・カンクンに乗り込んだWBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米)=21勝(12KO)2敗=は、ベニート・フアレス・スポーツセンターで行われた初防衛戦で、同級1位の指名挑戦者エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=34勝(31KO)2敗=に最終ラウンド、残り22秒で逆転TKO勝ち。
年間ベストラウンド候補の筆頭となった第11ラウンドは、互いにグラつき合う激しい打撃戦を展開。11回終了時までのスコアはニコラス・イダルゴ(ベネズエラ)110-99、エド・ピアソン(カナダ)107-102でエルナンデスがリード。ホルヘ・ルチアーノ・ゴリーニ(アルゼンチン)は106-103でフォスターとしていた。
この試合の興行権はエルナンデスと契約するマッチルーム・ボクシングが、単独の46万6千666ドル(約6680万円)で落札。報酬分配は入札金額の10%、4万6666ドル(約668万円)が勝利者ボーナスとなり、残り75%の31万5千ドル(約4510万円)がフォスター。残り25%の10万5千ドル(約1500万円)がエルナンデスとなっていた。
見事な終盤の追い上げで指名挑戦者を退けたフォスターは、以前からIBF王者ジョー・コルディナ(英)=16戦全勝(9KO)=との王座統一戦を希望。コルディナもフォスター戦を希望していたが、エルナンデス戦が割って入り計画は先送りされていた。
しかし、コルディナが11月4日(日本時間5日)にモナコ・モンテカルロのカジノ・ド・モンテカルロで行われる、9位エドワード・バスケス(米)=15勝(3KO)1敗=との初防衛戦をクリアすれば、再びフォスターvsコルディナが浮上すると見られる。
そしてその勝者は、WBA世界フェザー級王座を返上し、スーパーフェザー級へ転ずることを明らかにしているリー・ウッド(英)=28勝(17KO)3敗=が、来年夏に英・ノッティンガムのサッカー場、シティ・グラウンドで開催を予定する次戦で、対戦する可能性がある。まずは今週のコルディナvsバスケスに注目。