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12月13日(日本時間14日)、米・カリフォルニア州ストックトンのアドベンティスト ヘルス アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBOインターナショナル・スーパーミドル級タイトル&WBCシルバー同級王座決定12回戦。WBOインターナショナル王者でWBO世界同級3位、WBC5位、WBA9位、IBF13位のディエゴ・パチェコ(米)=24戦全勝(18KO)=と、WBO世界同級8位、WBC10位、IBF11位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=26戦全勝(23KO)=の一戦は、パチェコが判定勝ち。

身長で20センチ、リーチで28センチ上回るパチェコは、ガードを高く上げ上体を丸めながら頭を振り中へ入ろうとするサドジョにジャブを突き、右ストレート、右アッパー、左ボディで初回をリード。2回以降圧力を強めたサドジョだが、パチェコはジャブを軸に冷静に対処。サドジョのガードの隙に内外を使い分け、上下へ自在なパンチを打ち込みポイントをピックアップ。

中盤戦、何とか流れを変えたいサドジョは左右フックを強振しパチェコに迫るが、193センチの長身パチェコには当たらず、接近するとクリンチで攻撃の行く手を遮られた。6回あたりから揉み合う場面が増えるが、パチェコは右アッパーを突きあげ左ボディと巧さを見せ、サドジョに付け入る隙を与えない。

しかし8回、いきなり振ったサドジョの左フックでパチェコがダウン。残り時間はたっぷりで一気に出たいサドジョだったが、パンチェコは巧みなクリンチで後続を断ち切った。9回、接近戦でサドジョは手が出ずパチェコが上回る。10回、ギアを上げ押し込むサドジョの左右フックは空を切り、接近戦でパチェコは右アッパー、左ボディ。

11回、パチェコは右ストレート、左フックから右アッパーをヒット。連打でサドジョを追い込み優勢。最終ラウンド、逆転を狙うサドジョにパチェコの右ストレートがカウンターでヒット。接近しての右アッパー、左ボディも有効でリードを広げ試合終了ゴング。スコアは117-110、116-111、115-112。

Diego Pacheco
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セミファイナル。世界ライト級挑戦者&インターナショナル王座決定12回戦。WBO世界同級4位、WBA13位ガブリエル・フローレスJr(米)=27勝(8KO)2敗=と、WBO世界同級6位、WBC10位ジョー・コルディナ(英)=18勝(9KO)1敗=の一戦は、コルディナが判定勝ち。

元IBF世界スーパーフェザー級王者のコルディナは米国第一戦。スピードで上回るコルディナは立ち上がりからプレスを掛けフローレスJrを追い、ジャブから右ストレート、左ボディ。コルディナが前に出ると後退し距離をずらすフローレスJrは、小さな右ストレート、左フックを返した。

コルディナは積極的に仕掛けるが、変則的で泥臭いスタイルのフローレスJrは下がりながらも時折連打をまとめる。やや攻めあぐねの感があるコルディナは、6回ラビットパンチで減点1。試合は揉み合いが多く、かみ合わない展開で終盤戦へ流れ込む。

9回、コルディナは前に出て右ストレートを打ち込むが、不用意にフローレスJrのジャブ、左フックを被弾するシーンもある。10回、コルディナはギアを上げ攻勢を強め前進。連打から左ボディの波状攻撃。11回には右ストレートをクリーンヒットし連打でフローレスJrを追い込んだ。

最終ラウンド、フローレスJrJrは下がりながらも手を出すが、コルディナは冷静に見切り右ストレートを打ち込みリードを広げ試合終了ゴング。スコアは117-110、115-112、114-113。34歳のコルディナがインターナショナル王座と共に、21歳の王者アブドラ・メイソン(米)=20戦全勝(17KO)=への挑戦権を獲得した。

Joe Cordina
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WBOインターナショナル・スーパーライト級王座決定10回戦。WBO世界同級13位アントニオ・モラン(メキシコ)=31勝(21KO)7敗1分=と、IBF世界同級10位エルネスト・”ティト”・メルカド(米)=17戦全勝(16KO)=の一戦は、メルカドが6回2分37秒KO勝ち。

初回、メルカドはロングレンジから踏み込んで右ストレートを決め、先制のダウンを奪う好スタート。2回以降、距離を詰めようとするモランに対し、メルカドは長いジャブ、左フックを当て距離をキープ。右ストレートを打ち込み試合をリード。

迎えた第6ラウンド、左フックを効かせたメルカドは、大きくよろけたモランに襲い掛かり連打からの左フックでダウンを奪う。再開に応じたモランだが、メルカドは一気に詰め寄り右ストレートから左フックをフォロー。モランが再びキャンバスへ落下すると、マイケル・マルガド(米)主審は即座に試合をストップ。メルカドが強打者ぶりを見せつけた。

Ernesto Mercado

WBC女子世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦。元WBC女子世界フェザー級王者スカイ・ニコルソン(オーストラリア)=14勝(3KO)1敗=と、元WBC女子世界バンタム級&元IBF女子世界スーパーバンタム級王者ユリアン・ルナ(メキシコ)=28勝(4KO)4敗1分=の一戦は、ニコルソンが判定勝ち。スコアは98-92、98-92、97-93。

WBC米大陸スーパーバンタム級タイトルマッチ。王者アルトゥーロ・ポポカ(メキシコ)=16勝(9KO)無敗1分=に、5月14日にオーストラリア・シドニーでサム・グッドマン(オーストラリア)=20勝(8KO)1敗=に敗れた、セサール・バカ・エスピノサ(メキシコ)=19勝(12KO)2敗1分=が挑んだ一戦は、7回にダウンを奪ったポポカが判定勝ち。スコアは98-91、98-91、97-92。

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