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12月12日(日本時間13日)、UAE・ドバイのデューティーフリー・テニス・スタジアムで開催された『IBA Pro 13』で行われた、WBA世界ヘビー級レギュラー王座戦。王者クラフト・プーレフ(ブルガリア)=32勝(14KO)3敗=に、元WBA、IBF世界クルーザー級王者で同級12位のムラト・ガシエフ(アルメニア)=31勝(24KO)2敗1NC=が挑んだ一戦は、ガシエフが6回50秒KO勝ちで新王者。

試合はジャッジ3者が5045、49-46、48-47でプーレフのリードとする中迎えた第6ラウンド、一歩踏み込んだガシエフの左フックが決まるとプーレフは仰向けにダウン。上体を起こし何とか立ち上がろうともがいたが、足は言うこと聞かずキャバスへ張り付いたまま動けず、逆転KO負けとなった。

Kubrat Pulev  vs. Murat Gassiev
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44歳のブルガリアの英雄プーレフは初防衛に失敗。32歳のガシエフが2階級制覇に成功した。この試合を主催したIBAプロのプロモーター、アル・シエスタは、ガシエフと同級1位にランクされるモーゼス・イタウマ(英)=13戦全勝(11KO)=の対戦を示唆。

プーレフはWBAからイタウマとの指名戦を指令されたが、WBAが公式に指令を出す前にプーレフはガシエフとの対戦契約を締結しており、それが優先され、この試合は承認されていた。

WBA世界ライト級挑戦者決定12回戦。同級4位バホドゥル・ウズモノフ(タジキスタン)=11戦全勝(5KO)=と、同級7位マキシ・ヒューズ=29勝(6KO)7敗2分=の一戦は、後半追い上げたウズモノフが判定勝ちで挑戦権を獲得。スコアは116-112、115-113、114-114。

WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦。同級2位ルーベン・ネストル・ネリ・ムニョス(アルゼンチン)=18勝(14KO)2敗=と、同級12位カリトン・アグリバ(ロシア)=15勝(9KO)1敗=の一戦は、アグルバが12回判定勝ち。スコアは120-108、119-109、117-111。

Khariton Agrba vs. Ruben Nestor Neri Munoz
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両者は7月5日(日本時間+4時間)にロシア・エカテリンブルクで対戦。初回から攻勢を仕掛けたサウスポーのアグルバは、第2ラウンド、ムニョスの左カウンターを浴びKO負けを喫していたが、立場を変えての再戦に勝利。平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手の次の指名挑戦者となる。

IBO(国際ボクシング機構)世界ウェルター級タイトルマッチ。王者でWBC9位、IBF13位のトゥラニ・ムベンゲ(南アフリカ)=22勝(16KO)2敗=に、IBF12位ヴァディム・ムサエフ(ロシア)=13戦全勝(8KO)=が挑んだ一戦は、ムサエフが初回からムベンゲを圧倒。3回1分54秒TKO勝ちで王座を獲得。

ミドル級6回戦に出場したモハメド・アリの孫ニコ・アリ・ウォルシュ(米)=11勝(5KO)2敗1NC=は、ジェレマイア・セルワダ(ウガンダ)=12勝(9KO)4敗1分=に判定勝ち。スコアは59-55、58-56、58-56。

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