8月16日(日本時間17日)、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで開催されたリヤド・シーズン。前WBA世界フェザー級王者で、WBC世界スーパーフェザー級3位、WBA、IBF4位、WBO5位にランクされるレイモンド・フォード(米)=17勝(8KO)1敗1分=と、元世界挑戦者アブラハム・ノヴァ(米)=24勝(17KO)3敗=の10回戦は、フォードが判定勝ち。

初回、サウスポーのフォードはジャブから左ストレート、右フックを狙う。終盤、ノヴァは右ストレートから飛び込んで連打。2回、手数を増やしたフォードは速いワン・ツーから右フック、左ボディ。ノヴァもロングレンジから右ストレート放って押し込んで来るが、フォードは左ストレートをヒット。

3回、ノヴァは右ストレートを伸ばし、左ボディからアッパーを顎へヒット。フォードはプレスを掛け、左ストレート。4回、フォードは左ストレートから右フックを上下に打ち分ける。ノヴァは右ストレートを伸ばし接近戦を挑むが、フォードは左アッパーを突きあげた。

5回、フォードがワン・ツーから左ストレート、右ボディフックをヒット。ノヴァは手数が減り、徐々にフォードが距離を支配。6回、ノヴァが左右フックを強振、接近して左アッパーを突きあげる。フォードはよく見て右フック、左アッパーを返し左フックをヒット。

7回、フォードのボディ打ちからの連打でスタート。ノヴァは強引に出て距離を潰し、押し込んで接近戦に持ち込むが、有効なヒットはない。8回、ノヴァが前進し左右フック、フォードは真っすぐ下がりロープ際での揉み合いが増える。

9回、両者距離を取りノヴァは右を狙い、フォードは左を打ち込む機会を待つが、共に決め手はない。最終ラウンド、ノヴァがフォードを追い、右フック、ストレートで接近し右アッパー、左フック。フォードは右フックのカウンター。両選手共に明確なダメージングヒットは無いまま試合終了ゴング。スコアは97-93、97-93、96-94。

Filip Hrgovic David Adeleye

WBOインターナショナル&WBA・ヘビー級タイトルマッチ。王者でWBO世界同級2位、WBA5位、WBC6位、IBF12位にランクされるフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=18勝(14KO)1敗=に、WBO世界同級8位デヴィッド・アデレイ(英)=14勝(13KO)1敗=が挑んだ一戦は、フルコビッチが判定勝ち。

初回、フルコビッチはジャブから右ストレートを上下に放ち左ボディと積極的に打って出る。アデレイは防御を固めジャブ。2回、アデレイがジャブから右ストレートと先制。フルコビッチはパワフルな右ストレート、左フックを返す。アデレイのジャブでフルコビッチは右瞼をカット。

3回開始早々、フルコビッチにドクターチェックが入る。前に出るフルコビッチはジャブから右を叩き付け、左フックを上下に飛ばす。アデレイはデイフェンスからジャブを伸ばす。終盤、守勢から左フックをクリーンヒットした。4回、フルコビッチは右ストレート、フックから左ボディと打ち込む。アデレイはガードを固めジャブ、そして左フックを強振。

5回、フルコビッチがジャブ、右ストレートでアデレイを追う。アデレイはロープを背にカウンター狙いで手数が少ない。6回、打って出るフルコビッチだが、ダメージングヒットは奪えない。しかし、アデレイも防御に重きを置きカウンター狙いで手が出ない。

7回、アデレイがジャブから左フックをヒットし先制。しかし、長くは続かずフルコビッチは、角度を変え右を叩き付け、左フック、右アッパーと手数を出す。8回、フルコビッチの右ストレートでアデレイはグラリ。雄たけびを上げ気合を入れたが、再びフルコビッチの右ストレートが決まるとダウン。しかし、立ったアデレイは左フックをクリーンヒット。フルコビッチは詰め切れず、終盤、アデレイの左フックからの連打でダウン寸前の大ピンチ。

9回、開始からアデレイはロープを背負いカウンター狙い。フルコビッチはジャブから右ストレート、左フックと打って出るが深追いはしない。接近しては揉み合うシーンが増える。最終ラウンド、アデレイが前に出るが手は出ない。フルコビッチはカウンターに気を付けながら右ストレート、左フックと手数を出して試合終了ゴング。スコアは99-90、99-90、98-91。