5月28日に横浜BUNTAI(約5000人収容)での開催が決定した、IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦。同級1位エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)=28勝(28KO)1敗=と、同級3位(2位は空位)力石政法(大橋)=16勝(11KO)1敗=選手の一戦は、勝ちは全てKOのヌニェスに対し、力石選手も現在5連続KO中と勢いに乗っており、サウスポーの利点と地の利を活かしたボクシングで、世界王座獲得が期待される。
そして、新王者のベルトを狙うIBF世界同級ランキング上位選手の動向にも変化があり、新王者決定後のランキングがどのように変わるのか注目される。同級4位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18戦全勝(10KO)=は、WBO1位にもランクされており、5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴで、WBO王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分=の持つ王座に挑戦する事が決定。IBFランキングからは外れる事になる。
同級5位スルタン・ザウルベック(カザフスタン)は、4月5日にカザフスタン・アスタナのバリス・アリーナで、世界戦経験者のアジンガ・フジレ(南アフリカ)=18勝(12KO)2敗=と対戦する。同日のメインイベントは、WBO&IBF世界ミドル級王者ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=16戦全勝(10KO)=が凱旋防衛戦で、IBF7位、WBO12位アナウエル・ンガミセンゲ(フランス)=14戦全勝(9KO)=の挑戦を受けるタイトル戦。
アマ時代にリオ五輪金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル)=前WBC世界スーパーフェザー級王者=に勝ったこともある、28歳のサウスポー、ザウルベックはワッサーマン・ボクシングと契約。対戦相手フジレは、2021年11月27日(日本時間28日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・フルシアターで、尾川堅一(帝拳)=29勝(20KO)2敗1分1NC=選手と、空位だったIBF世界同級王座を争い12回判定負け。その後は地元リングで3連勝中だが、世界タイトル挑戦を視野に入れるザウルベックが、地元ファンの前でどんな試合を見せるのか注目される。

同級6位の前WBA世界フェザー級王者レイモンド・フォード(米)=16勝(8KO)1敗1分=は、4月12日(日本時間13日)に、米・ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで、トーマス・マティス(米)=22勝(17KO)4敗1分け=と対戦。
マティスは昨年9月13日(日本時間14日)にメキシコ・エルモシージョで、WBC世界同級1位エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=37勝(32KO)2敗=と対戦し、エルナンデスの左目カットによる6回負傷判定負けを喫して以来の再起戦。
昨年6月1日(日本時間2日)にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで、ニック・ボール(英)=22勝(13KO)無敗1分=に12回スプリットの判定で敗れ世界王座を失ったフォードは、減量苦から即座にスーパーフェザー級に転向。この試合が2階級制覇へ向けた、再起第2戦目となる。
ヌニェスvs力石の勝者への有力挑戦者候補の両選手の次戦に注目。