前WBC世界スーパーフェザー級王者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)=19勝(9KO)3敗1分1NC=は、8月2日(日本時間3日)、ブラジル・ブラジリアのリングに登場。ヨナイケル・ロンドン(ベネズエラ)=23勝(17KO)4敗1分=とグローブを交えたコンセイサンは、逃げるロンドンを追い込み、第6ラウン6秒KO勝ち。力の違いを見せつけた。
現在、WBC6位にランクされる36歳のコンセイサンは、昨年11月2日(日本時間3日)に米・ニューヨーク州ヴェローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノで行われた、オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=とのダイレクトリマッチでスプリットの判定で敗れ、世界王座を失って以来の再起戦だった。

同じリングには東京オリンピック・ミドル級金メダリストのエベルト・ソウザ(ブラジル)=7戦全勝(4KO)=も出場。チアゴ・シルベイラ(ブラジル)=5勝(3KO)1敗=を相手に、保持するブラジリアン・スーパーミドル級王座の防衛戦に臨んだソウザは、サウスポーのシルベイラを全く問題とせず、第3ラウンドTKO勝利を飾った。
また、ブラジル・クリティバでは、ロンドン五輪ミドル級決勝で村田諒太(帝拳)選手に敗れた後、トップランクと契約しプロ転向を果たした、エキスバ・ファルカン(ブラジル)=30勝(20KO)2敗=の再起戦が、ヴィニシウス・バロス(ブラジル)=5勝(1KO)2敗=を相手に行われた。
ファルカンは2023年7月1日(日本時間2日)にドイツ・ヴッパータールで開催されたIBF世界ミドル級王座決定戦で、ビンチェンツォ・グアルティエリ(独)=24勝(8KO)1敗1分=に12回判定負け。昨年6月15日(日本時間16日)にブラジル・サンパウロで行われたエベルト・ソウザとのブラジリアン・スーパーミドル級王座決定戦でも判定を落とし2連敗中。
しかし、対戦相手のバロスも今年の2試合はいずれも敗れており、キャリアで大きく勝る元五輪銀メダリストは第2ラウンド、サウスポースタイルからの右フックを効かせ、続く連打でダウンを奪い、あっさりKO勝利を飾った。約3年2ヶ月ぶりの勝利を喜んだファルカンだが、レベルが違いすぎ復調ぶりは見極められなかった。

アンダーカードには元世界2階級制覇王者アセリノ・フレイタス(ブラジル)2世のイアゴ・フレイタス=2勝1分=が出場。父アセリノのサポートを受けたイアゴはスーパーミドル級4回戦で、エレニウソン・オリヴェイラ(ブラジル)=1勝7敗=から左ボディでダウンを奪い判定勝ち。アセリノの祝福を受けた。
2階級制覇狙うアンカハスも快勝
8月2日(日本時間3日)、米・カリフォルニア州カーソンのサンダー・スタジオで開催された、マーヴ・ネーション・プロモーション興行に出場した、元IBF世界スーパーフライ級王者で、現在、WBO世界スーパーバンタム級5位、IBF6位、WBA9位にランクされるジェルウィン・アンカハス(フィリピン)=36勝(24KO)4敗2分=は、メインイベント8回戦でルベン・カセロ(ウルグアイ)=13勝(5KO)4敗=と対戦。
サウスポーのアンカハスは、開始からジャブと上下に打ち分けるコンビネーションでカセロを追い、ストップする事は出来なかったが、危なげなく8回を戦い判定勝ち。ジャッジ2者は80-72とスコアしたが、残る一人は76-76。これは大きく批判されている。

アンカハスは7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで開催された、マニー・パッキャオvsマリオ・バリオス興行のアンダーカードに出場が決まっていたが、対戦相手の都合でキャンセル。アンカハスをサポートするMPプロモーションCOOのショーン・ギボンズは、早期に代替え試合を組むことを約束していた。
46歳パッキャオの復活劇を目の当たりにした33歳のアンカハスは、「パッキャオは私を奮い立たせ、もっと頑張ろうという気にさせてくれた。彼が46歳でできるのなら、私が全盛期の姿を取り戻せない理由はない」と断言。今後もアクティブに戦い、2階級制覇を目指す。