41歳の元世界4階級制覇(+WBAスーパーフライ級暫定)王者ノニト・ドネア(フィリピン)=42勝(29KO)8敗=は、元世界4階級制覇王者でWBC世界スーパーフライ級2位、WBA3位にランクされるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=との対戦話がある事をメディアに明かした。
「彼は7月に試合をしたから、対戦は年末になるだろう」と話したドネアは、「ただひたすらトレーニングを積んで、そうなることを願っている」とし、「あとは彼ら次第だ」と、自らは対戦を受け入れる考えを表明している。
2022年6月7日にさいたまスーパーアリーナで、井上尚弥(大橋)=27戦全勝(24KO)=選手との世界スーパーバンタム級王座統一戦で2回TKO負を喫しWBC王座を失ったドネアは、2023年7月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのT・モバイル・アリーナで行われた、WBC世界バンタム級王座決定戦で、アレクサンドロ・サンティアゴ(メキシコ)=28勝(14KO)4敗5分=に12回判定負けで、世界王座復帰に失敗。
以来、1年間以上リングから遠ざかっているドネアだが、昨年12月のWBA総会ではバンタム級でのランキング入りを請願し、王座返り咲きを宣言する等、復帰への意欲は未だ高い。しかし、サンティアゴ戦では体力的な衰えも指摘され、周囲からは引退を勧める声もあがっていた。
一方のロマゴンは、7月12日(日本時間13日)にニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツセンターで開催された117ポンド契約10回戦で、元世界挑戦者ロベル・バレラ(コロンビア)=27勝(17KO)6敗1NC=を10回TKOで破り、2022年12月3日(日本時間4日)に米・アリゾナ州グレンデールで、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)4敗=に、12回判定負けを喫して以来の再起戦に勝利。
約9年半ぶりの地元リングで快勝したロマゴンは、5階級制覇を目指し、世界バンタム級王座を獲得する事をキャリアの最終章として掲げ、バレラ戦を前に、同じTEIKENプロモーションにより推進される、WBC世界バンタム級王者中谷潤人(M・T)=28戦全勝(21KO)=選手との対戦も辞さない考えを明らかにするなど、5つ目のベルト獲得へ強い意欲を見せているが、2024年限りでの引退プランもあり、残りのファイトは限られて来る。
果たしてロマゴンは誰と戦う事になるのか。今後に注目。