7月12日(日本時間13日)、ニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツセンターで開催された、117ポンド契約10回戦。元4階級制覇王者でWBC世界スーパーフライ級2位、WBA3位にランクされるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=51勝(41KO)4敗=と、元世界挑戦者ロベル・バレラ(コロンビア)=27勝(17KO)5敗1NC=の一戦は、ゴンサレスが10回TKO勝ち。
序盤から試合のペースを握ったゴンサレスは、8回、バレラを押し込み左ボディでダウンを奪う。再開後、ゴンサレスはKOを狙い連打で追撃したが、バレラはラウンド終了ゴングに救われた。続く9回、ゴンサレスはしつこい連打でバレラに迫り、左ボディを効かせ、右ストレートからの連打を浴びせるとバレラはダウン。迎えた最終ラウンド、開始からゴンサレスはバレラを猛攻。休みない連打で追い詰められたバレラが、防戦一方となると試合はストップされた。
37歳のロマゴンは2022年12月3日(日本時間4日)に米・アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで行われた、WBC世界スーパーフライ級王座決定戦で、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)3敗=に、12回判定負けを喫して以来の再起戦に勝利。
2015年2月以来、約9年半ぶりの地元リングで快勝したロマゴンは、5階級制覇を目指し、世界バンタム級王座を獲得する事をキャリアの最終章としている。バレラ戦を前に、同じTEIKENプロモーションにより推進される、WBC世界バンタム級王者中谷潤人(M・T)=27戦全勝(20KO)=選手との対戦も辞さない考えを明らかにするなど、5つ目のベルト獲得へ強い意欲を見せている。