7月24日(日本時間25日)にパナマシティで入札の開催が決まっていた、WBA世界スーパーライト級王者ローランド・ロメロ(米)=15勝(13KO)1敗=と、同級1位オハラ・デイビス(英)=25勝(18KO)2敗=の指名戦は、21日(日本時間22日)にロメロ陣営が医療文書を提出。これを審査する為に無期限延期となった。正確な病状は明らかにされていない。

ロメロは5月に行われたイスマエル・バロッソ(ベネズエラ)との王座決定戦で、3回にダウンを奪われ、ポイントをリードされながら、トニー・ウィークス(米)主審の早すぎる不可解なストップにより、逆転のTKO勝ちで新王者となったが、王座獲得後、ビッグマネーが稼げるライアン・ガルシア(米)=23勝(19KO)1敗=との対戦、昨年5月に敗れているジェルボンテ・デービス(米)=29戦全勝(27KO)=との再戦を希望していた。

その後、ロメロ戦の早すぎるストップ負けに納得がいかないバロッソも即時再戦を求める動きを示していたが、デイビス陣営は法に訴えてでもと強硬にロメロとの対戦義務付けを要求。WBAは両陣営に対戦を指令し、交渉期限の6月29日(日本時間30日)までに対戦同意に達しなかった事で入札の開催を決定。最低落札価格は11万ドル(約1590万円)で、報酬分配はロメロが75%の8万2500ドル(約1170万円)、デイビスが25%の2万7500ドル(約390万円)。

今後、WBAはロメロの代理人メイウェザー・プロモーションから提出された医療文書の分析、検証に入るが、ロメロが王座を保持するにはデイビスとの対戦は避けられない状況にある。31歳のデイビスは今年3月にルイス・リットソン(英)との挑戦者決定戦で9回KO勝ち。世界戦の早期実現を待ち望んでいる。