6月15日(日本時間16日)、米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。WBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦。同級2位ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17戦全勝(17KO)=と、元WBA世界同級王者で同級9位のアルベルト・プエジョ(ドミニカ)=22戦全勝(10KO)=の一戦は、プエジョが判定勝ち。スコアは115‐112、114‐113プエジョと、118‐108ラッセルのスプリット。

サウスポー同士の対戦。身長で上回るプエジェはロングレンジから左ストレート、右フック。ラッセルは低い姿勢からプエジェを追う。2回、プエジョはラッセルの出鼻に右フックを合わせ、遠い距離から左を伸ばす。ラッセルは踏み込んでワン・ツー。

3回、ラッセルがワン・ツーで飛び込み連打。プエジョは左ストレートをカウンターし、左ボディアッパー。4回、ラッセルはプレスを掛けジャブを放ち飛び込む隙を伺う。プエジョは右フックカウンターから左ストレートで接近戦を許さない。5回、追うラッセルだがプエジョは足を使い回り込み、右フック、左ストレート。

6回、ラッセルが回転を上げ接近戦で左アッパーを突き上げる。プエジョは右フックから左ボディアッパー。7回、プエジョの左ボディアッパーからの左ストレートがヒット。ラッセルは接近できない。8回、再びプレスを掛けるラッセルは左ボディストレート。プエジョはロングレンジから左ストレート、右フック。

9回、プエジョはクリンチでのホーディングで減点1。残り2分、ラッセルがプエジョを追い連打。10回、ラッセルは接近して連打から右ボディをヒット。プエジョも左ストレートを返す。11回、ラッセルはジャブからワン・ツー。プエジョも左ストレートを返すが、守勢の時間が長く手数が少ない。

最終ラウンド、両選手は勝負を賭け激しく打ち合う。互いにボディを叩き合い、スリリングなタイミングで左ストレートを交換しあい終了ゴングを聞いた。ジャッジの一人はラッセルの攻勢を評価したが、空振りも多かった。プエジョの右フック、左ストレートのインパクトが強く、ラッセルの強打をうまく交わし切り勝利を掴んだ。