WBA、WBC世界フライ級王者リカルド・サンドバル(米)=27勝(18KO)2敗=と、WBC世界同級王者ガラル・ヤファイ(英)=9勝(7KO)1NC=によるWBC王座統一戦が、2026年初頭開催に向け交渉が進展中であることを、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンが明らかにした。
サンドバルは7月30日に横浜BUNTAIで、寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手を12回判定で破り王座を獲得。ヤファイはフランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分2NC=に12回判定で敗れたが、試合後、ロドリゲスJrの薬物検査陽性が判明し事態は一変。
VADA(自主的アンチドーピング協会)によるドーピング検査で、興奮剤ヘプタミノールの陽性反応が検出されたロドリゲスJrに対し、WBCは禁止物質の摂取は偶然で、意図的ではなく、知らずに行われたものであり、パフォーマンス向上を目的としたものではなかったと裁定。
試合結果はノーコンテストに変更され、ロドリゲスJrの王座は取り消しとなりヤファイが暫定王者として承認されたが、WBCはヤファイに対し、ロドリゲスJrとの直接再戦を義務付けた。しかし、発表から2週間後にヤファイvsロドリゲスJrの対戦指令は撤回され、新たにヤファイとサンドバルの対戦が義務付けられていた。
当初、年内に計画されたサンドバルvsヤファイは、サンドバルの負傷回復を待つ形で延期されていたが、ようやく対戦実現の目処が立った。具体的な日時は未定だが、マッチルーム・ボクシングと、サンドバルをプロモートするゴールデン・ボーイ・プロモーションは、共にDAZNと放送契約を締結しており、交渉はまとまりやすい。

マッチルーム・ボクシングは2016年1月24日(日本時間25日)に英・ヨークシャーまたはノース・イーストで、1月31日(日本時間2月1日)には米国で、DAZN放映興行の開催を予定。
エディ・ハーンは、10月24日に開催された入札で88万8888ドル(約1億3560万円)で落札に成功し興行権を獲得した、IBF世界ライト級王者レイモンド・ムラタラ(米)=23戦全勝(17KO)=と、同級1位アンディ・クルス(キューバ)=6戦全勝(3KO)=の指名戦が、1月の米国興行のメインイベントになる可能性が高いとしている。
1/31 ウィリアム・スカルvsジェイコブ・バンク
5月3日(日本時間4日)にサウジアラビア・リヤドのザ・べニューで、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=に12回判定で敗れた、前IBF世界スーパーミドル級王者で、現在9位にランクされるウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23勝(9KO)1敗=の再起戦が決定。
来年1月31日(日本時間2月1日)にデンマーク・コリングで、WBO世界同級4位、WBC12位のジェイコブ・バンク(デンマーク)=17戦全勝(9KO)=とグローブを交える。
