7月19日(日本時間20日)、米・ラスベガスのMGMグランドで開催された、パッキャオvsバリオスをメインとするプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行の共同メイン。WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者セバスチャン・フンドラ(米)=22勝(14KO)1敗1分=に、元WBO世界同級王者で同級3位ティム・チュー(オーストラリア)=25勝(18KO)2敗=が挑んだ一戦は、フンドラが7回終了TKO勝ち。

両選手は昨年3月30日(日本時間31日)に対戦。第2ラウンド終了間際に偶然のバッティングにより額をカットしたチューは大流血。フンドラは鼻骨を骨折する激しい戦いとなったが、フンドラが12回判定で王座を獲得。チューは初黒星でまさかの王座陥落となっていた。

約1年4ヶ月ぶりに行われた再戦は、身長197センチ、サウスポーのフンドラがジャブを突いて前進し、左アッパーを狙う。チューは頭を動かしフンドラのパンチを交わしていたが、相打ちのタイミングで左フックを振り合うと、フンドラのパンチが先に当たりチューはしりもち。ハーベイ・ドック(米)主審の8カウントを聞いた。

2回、フンドラが攻勢に出る。チューをロープ際に追い込み左ストレート、右フック、左アッパーと連打。チューも左フック、右オーバーハンドを返すが、ダメージが感じられる。チューは右目上をカット。

3回、フンドラがプレスを掛けジャブを突き前進。チューの左フックに左ストレートを合わせると、チューはグラり。4回、フンドラはチューをコーナーに詰め左ストレート、アッパーで攻勢。チューはグラつきながらも左フック、右ストレートを返す。フンドラは鼻から出血。

Sebastian Fundora vs. Tim Tszyu

5回、フンドラがジャブ、左ストレート、アッパーでチューを追う。チューも数は少ないが威力ある右ストレートを返した。6回、ガードを上げるチューに、フンドラはコツコツと左右ストレートを当てる。両者またもや左フックを相打ち。

7回、チューは右ボディストレートから左フック。フンドラは左アッパーを突きあげ、左フック。接近戦での打ち合いとなり、チューの右フックでフンドラの膝が揺れる。しかし、フンドラも譲らずインサイドから左アッパーを突きあげ、チューを追い詰める。凄い打ち合い。

フンドラも良いパンチを貰ったが、チューも被弾が多く、ダメージを蓄積。7回が終了するとチュー陣営は棄権を申し出て試合は終了。王者となり自信を付けたフンドラが2度目の防衛に成功した。