堤 聖也vs穴口一輝 「結果」 日本バンタム級戦 モンスタートーナメント決勝

12月26日、東京・有明アリーナで開催された日本バンタム級タイトル&モンスタートーナメント決勝戦。王者でWBA3位、IBF4位、WBC10位、WBO15位にランクされる 堤 聖也(角海老宝石)=9勝(7KO)無敗2分=選手に、同級3位穴口一輝(真正)=6戦全勝(2KO)=が挑んだ一戦は、堤選手が判定勝ち。スコアは95-91、94-92、94-92。

サウスポーの穴口選手に対し、堤選手はサウスポースタイルでスタート。激しい主導権争いが繰り広げられた試合は、穴口選手が微妙に距離を支配し優位に立つ。3回には堤選手が穴口選手のパンチにより、左目上をカット。しかし4回、堤選手は左ストレートの連打でダウンを奪う。

5回はこれまでの展開とは一転、距離を詰めての打撃戦となった。5回終了後の公開採点は48-46、48-46、47-47で穴口選手がリード。6回から再び距離を取った両選手。7回、コーナーから後押しされた堤選手が強引に前に出て打撃戦を挑み右を決めると、穴口選手はこの試合2度目のダウン。

ここを凌いだ穴口選手は8回、再びペースを戻したかに見えたが、9回、勝負を賭けた堤選手の右フックで穴口選手はダウン。壮絶な打撃戦となった試合は最終ラウンド、穴口選手がワン・ツーで盛り返し、勝負の行方は微妙に見えたが、終了直前、堤選手が連打からの左フックでダウンを奪い、勝負を決定付けた。日本人選手同士の頂上決戦。素晴らしい試合でした。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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