VADAによる薬物検査陽性により、昨年4月以降リングから遠ざかっているコナー・ベン(英)=21戦全勝(14KO)=が、9月23日(日本時間24日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催されるマッチルーム・ボクシング興行で、リング復帰を果たす事を自ら示唆。元世界ランカーのイバン・レドカッチ(ウクライナ)=24勝(19KO)6敗1分=に対戦オファーが出されている事を明らかにした。

同日のメインはリチャードソン・ヒッチンスvsホセ・ゼペダのIBF北米&WBCシルバー王座決定戦で、プロモーターのエディハーンも、ベンの復帰戦は9月になる事をほのめかしていた。ベンは昨年10月に決まっていたクリス・ユーバンクJr(英)=32勝(24KO)3敗=との対戦を、VADAの薬物検査で、WADA禁止リストにあるクロミフェンの陽性反応が検出された事で、試合はキャンセル。身の潔白を訴えたが、潔白を証明する証拠の提出は拒否し、争う姿勢を見せていた。しかし、5月に入り涙ながらにこれまでの態度を謝罪。

7月28日(日本時間29日)、英・検査機関UKADはベンの資格停止処分を解除したが、BBBofC(英国ボクシング管理委員会)は、あらゆるドーピング問題を深刻に受け止めており、検査機関の決定に控訴する権利もあり、それを検討してると反応。未だにベンのドーピング問題は解決せず、双方の対立は続いている。ベンが米国で戦う事になれば、2017年11月以来、2度目となる。