IBF世界スーパーフェザー級王者エドゥアルド・”シュガー”・ヌニェス(メキシコ)=29勝(28KO)1敗=は、9月6日(日本時間7日)にメキシコ・ロスモチスのC.U.M.総合センターで開催される、DAZN放映のマッチルーム・ボクシング興行で、同級15位クリストファー・ディアス(米)=30勝(19KO)5敗=を相手に防衛戦を行う事が正式発表。
5月28日に横浜BUNTAIで行われた力石政法(大橋)=16勝(11KO)2敗=選手との王座決定戦で、12回判定勝ちを収め王座を獲得したヌニェスは、生まれ故郷での凱旋初防衛戦となる。力石選手との試合では、強い圧力でパワー十分な連打を上下、サイドに打ち分け力石選手を追い、最後まで衰えないスタミナとタフネスぶりを発揮。日本のファン、関係者に「強い」という印象を残した。
挑戦者のディアスは2018年7月28日(日本時間29日)に米・フロリダ州キシミーで、伊藤雅雪(伴流)=27勝(15KO)4敗1分=選手と空位のWBO世界スーパーフェザー級王座を争い、12回判定負けで初黒星。その後はシャクール・スティーブンソン(米)=24戦全勝(11KO)=、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分1NC=にも敗れている。

昨年12月にはプエルトリコ・サンファンで、IBF、WBA、WBO世界同級6位のヘンリー・レブロン(プエルトリコ)=20戦全勝(10KO)=に10回判定負け。試合の興味はベテランのディアスが、ヌニェスの強打にどこまで耐えられるかという事だけに絞られる。
なお、IBF世界同級は3位(1,2位は空位)スルタン・ザウルベック(カザフスタン)=20戦全勝(13KO)=と、同級11位リアム・ウィイルソン(オーストラリア)=16勝(8KO)3敗=による挑戦者決定戦が指令されている。
また、マッチルーム・ボクシングは9月13日(日本時間14日)に英・ベルファストのウィンザー・パークで、IBF世界ウェルター級王座決定戦。同級1位ルイス・クロッカー(英)=21戦全勝(11KO)=と、同級3位(2位は空位)パディ・ドノバン(アイルランド)=14勝(11KO)1敗=の再戦が行われる事も発表。

両者は3月1日(日本時間2日)に英・ベルファストのSEE・アリーナで行われた、IBF世界同級挑戦者決定戦で対戦。サウスポーのドノバンはクロッカーの両目上を有効打により切り裂き、第8ラウンド終盤にはダウンを奪った。再開後、一気に出たドノバンは、クロッカーに連打から右フックを打ち込み再びダウンを奪ったが、これは終了ゴング後。勝利をアピールしたドノバンだが、マーカス・マクドネル(英)主審は、クロッカーの反則勝ちを宣言。ポイントでも大きくリードしていたドノバンは悔し涙に暮れた。
ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=の王座返上により、今度は世界王座を賭けての再戦となったが、初戦では唐突な決着がつくまでドノバンが完全に主導権を握っていただけに、クロッカーには奮起が望まれる。