8月10日(日本時間11日)、米・ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ、ミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&360プロモーション興行のメインカード。WBC世界スーパーウェルター級暫定タイトルマッチ。暫定セルヒイ・ボハチュク(ウクライナ・米在住)=24勝(23KO)1敗=に、WBA世界同級1位、WBO2位バージル・オルティスJr(米)=20戦全勝(20KO)=が挑んだ一戦は、オルティスJrが判定勝ち。

強打者同士の対戦は、立ち上がりからスリリングなパンチの交換でスタート。ボハチュクの右がオルティスJrの頭部をかすめるとオルティスJrは倒れたが、これはスリップと判定された。オルティスJrの強い左ボディが決まると、接近戦での戦いとなった。2回、オルティスJrは左ボディから右アッパーを突き上げる。しかし、ボハチュクも下がらずジャブを放ち、右ストレートを放つ。

3回、接近戦でオルティスJrは左ボディを決め、右をフック、アッパーへ繋げる。ボハチュクの脇腹は朱に染まって来た。4回、オルティスJrはジャブを突き、接近すると左ボディから左右フック。終了間際には右クロスを決めた。5回、接近戦でオルティスJrはボディを叩き、距離が出来ると右を飛ばす。

6回、ボハチュクはジャブからスタート。オルティスJrもジャブを返すと、左ボディから右アッパー。7回、ボハチュクのワン・ツーに対し、オルティスJrは左フックを上下に打ち分ける。8回、開始早々、オルティスJrの出鼻にボハチュクの左フックがカウンターで決まると、オルティスJrはフラッシュ・ダウン。8カウントを聞いたが、再開後、右オーバーハンド、アッパーから左フックを叩きつけ猛反撃。

9回、ボハチュクの右ストレート、アッパーに対し、オルティスJrは左ボディから右フックを叩き込む。10回、ジャブの差し合いからオルティスJrは左ボディ、右フック。ボハチュクは接近戦で右アッパー。11回、オルティスJrの左フックでボハチュクの動きが止まる。攻め込むオルティスJrだが、終盤、ボハチュクも右ストレートを返した。

最終ラウンド、オルティスJrは動いてジャブを多用、ボハチュクも右ストレートを返すが、オルティスJrは力任せの右を叩きつけ、左フック。終了ゴングが鳴るとボハチュクはコーナーに駆け上がり勝利をアピール。114‐112、114‐112オルティスJrと、113-113のスコアが発表されると、ボハチュクは苦笑い。オルティスJrは歓喜をあらわにし、初の判定による勝者コールを受けた。