IBFから世界ミニマム級挑戦者決定戦への出場を打診されていた、前王者で同級6位にランクされる重岡銀次朗(ワタナベ)=11勝(9KO)1敗1NC=選手は出場を受諾。同級5位ジョーイ・カノイ(フィリピン)=22勝(14KO)5敗2分1NC=と、王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=への指名挑戦権を賭けて戦う事が決まった。
25歳の重岡選手は昨年7月28日に滋賀県大津市の滋賀ダイハツ・アリーナで行われた3度目の防衛戦で、タドゥランに9回2分50秒TKOで敗れ、無念の王座転落。右眼窩底骨折により手術を受け、ブランクを作っていたが、同級3位(1、2位は空位)シュ・テンシン(中国)=14勝(12KO)1敗=の出場辞退により、思わぬチャンスが回って来た。
元OPBFライトフライ級王者のカノイは31歳のサウスポー。2022年12月4日にはエディオンアリーナ大阪で、堀川謙一(三迫)=41勝(14KO)20敗1分=選手の挑戦を7回TKOで撃退。その後、OPBF王座は返上し元来のミニマム級の戻っている。
過去4度の南アフリカ遠征では、2017年2月に元世界2階級制覇王者ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)=35勝(11KO)5敗=に7回終了TKO負けしたのを最初に、3敗1無効試合の記録を残す。2021年5月の4度目となる遠征で、元WBOグローバル・ライトフライ級王者ナーラ・ティルハ(南アフリカ)=9勝(2KO)2敗=に判定で敗れたが、以後は、一つの引き分けを挟み7連勝(5KO)と好調をキープ。
試合は3月に日本での開催が予定される、WBC世界ミニマム級王者メルビン・ジェルサレム(フィリピン)=23勝(12KO)3敗=に、兄、優大(ワタナベ)=9戦全勝(5KO)1敗=選手が挑むタイトル戦と、同じプログラムに組み込まれると思われる。
世界王座返り咲きに照準を合わす銀次朗選手にとっては、絶対に落とせない一戦。タドゥランと同じサウスポー、カノイも、メジャータイトル初挑戦へ賭ける執念は強く、万全の態勢で準備を整えており、激しい攻防戦となりそうです。