シベナティ・ノンティンガvs矢吹正道 「結果」 IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ

10月12日に愛知県国際展示場で開催された、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ。王者シベナティ・ノンティンガ(南ア)=13勝(10KO)1敗=に、元WBC世界同級王者で同級2位にランクされる矢吹正道(LUSH緑)=16勝(15KO)4敗=選手が挑んだ指名戦は、矢吹選手が9回1分50秒TKO勝ち。

高いKO率を誇る両選手の対戦は、初回、左を突き合いながら、中間距離で右を狙い合うスリリングなパンチの交換でスタート。3回、慎重なノンティンガに対し矢吹選手はボディを叩き、右に繋げる。4回、矢吹選手の切れのある左ジャブが王者の出鼻を押さえた。

5回、ノンティンガはジャブから右ストレートをボディに送るが、ラウンド終了間際、矢吹選手の右がカウンターで決まる。6回、矢吹選手はジャブから右ストレートをヒット。先手を取るのは矢吹選手で、ノンティンガは後手に回った。7回、矢吹選手の左ジャブが的確に決まる。ノンティンガも右強打を合わせる素振りた。

8回、左で先手を取る矢吹選手が完全に主導権を握り、ラウンド終了間際、矢吹選手のワン・ツーから右ストレートが決まると、ノンティンガはダウン。かなりのダメージがあったが、ノンティンガは立ち上がり、何とか終了ゴングに救われた。

9回、逆転を狙って出たノンティンガだが、矢吹選手は右アッパーからチャンスを掴むと追撃の連打から右フックを叩き込みダウンを奪う、ノンティンガはここも立ち上がり再開に応じたが、矢吹選手はこのチャンスを逃さず、ノンティンガを追い込み、強烈な右ストレートを決め再びダウンを奪うと、即座にレフェリーは試合をストップ。矢吹選手が左ジャブを活かした見事なボクシングで、世界王座返り咲きを果たした。

返り咲き王者は試合後のリング上で、階級を上げWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米)=7勝(5KO)1敗=との対戦を希望した。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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