WBA最新ランキングでスティーブン・フルトン(米)=22勝(8KO)1敗=が、世界フェザー級1位にランクアップ。スーパーライト級では平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手が1位にランクされ、共にオフィシャル・チャレンジャーとして、世界挑戦の時を待つ事になった。
フルトンは昨年7月25日に4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手に8回TKOで敗れ世界王座から陥落して以来の再起戦を、9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBC世界フェザー級5位、WBA7位、WBO13位にランクされていたカルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)3敗=と行い、10回判定勝ちを収め再起に成功。
階級を上げ、約1年2ヶ月ぶりの再起戦に勝利したフルトンだが、5回に右ストレートでダウンを奪われ、KO負け寸前のピンチに陥り、8回にも左フック、右ストレートを受け、足元をグラつかせるなど、フェザー級転向初戦は厳しい戦いとなり、96-93、95-94、94-95のスプリット判定での勝利だった。
WBA世界同級王者ニック・ボール(英)=20勝(11KO)無敗1分=は、10月5日(日本時間6日)に英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで、同級7位ロニー・リオス(米)=34勝(17KO)4敗=を挑戦者に迎え初防衛戦を行うが、勝者は来年夏までにフルトンの挑戦を受ける事になるだろう。フェザー級王座挑戦は、フルトンの真価を問われる試合となる。
平岡選手は9月3日に東京・有明アリーナで開催されたWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦で、同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)=25勝(23KO)5敗2分=を、9回2分58秒TKOで撃破。見事な勝利で世界挑戦権を獲得した。
同級王者ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=は、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=からあった対戦オファーを、準備期間が足りないとして対戦を見送り、家族との時間を過ごす為に年内は休養。来年、前王者で同級3位にランクされるイサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)3敗1分=との再戦が予定されている。
平岡選手の世界チャレンジは、バレンズエラvsクルス再戦の勝者となるが、バロッソ戦を見る限り米国で行われた場合でも大いにチャンスがありそうで、期待が高まります。