12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで、WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米)=24勝(12KO)3敗=との、WBC世界ライト級暫定王座決定戦で完敗を喫したスティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)2敗=がWBC世界フェザー級王座を返上。
前日計量でスーパーフェザー級リミットを2ポンド超過する132ポンドを記録したフルトンは、何のお咎めもなく計量失格直後に試合がライト級暫定王座決定戦として行われる事になり、勝利すれば15日以内に王座を保持する階級を選択する事が出来た。
しかし、減量放棄で力を蓄えているのではと見られたフルトンは、フォスターのスピードとテクニックの前に完敗。試合後もWBCによるフェザー級王座の剥奪はなかったが、自ら返上する形となった。WBCはフルトンがフォスターに敗れたことにより王座を失ったとしているが、フルトン自身はSNSで「剥奪されたんじゃない。私が自ら放棄したんだ!」と投稿。この掛け合いも面白い。

空位となった王座は暫定王者ブルース・キャリントン(米)=16戦全勝(9KO)=と、同級2位カルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)3敗=により争われる事になり、試合は来年1月31日(日本時間2月1日)に行われる事が決まった。勝者は休養王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=との対戦を義務付けられている。
また、1位ナサニエル・コリンズ(英)=17勝(8KO)無敗1分=と、3位クリストバル・ロレンテ(スペイン)=20勝(8KO)無敗3分=による挑戦者決定戦が指令されている。
「必ず戻って来る」と再起を宣言しているフルトンは、スーパーフェザー級王座を目指すものと思われるが、2ポンド絞っても先日のフォスターのスピード、テクニックには歯が立たないだろう。次戦相手とウェイトに注目。
