7月12日(日本時間13日)、米・ニューヨーク、クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催された、ゴールデン・プロモーション興行「Ring Magazine 3」のセミファイナル。WBC世界ライト級王座統一戦。正規王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=と、暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=33戦全勝(27KO)=の一戦は、スティーブンソンが判定勝ち。

稀代のテクニシャン、スティーブンソンと、剛腕ラッシャー、セペダのサウスポー対決は、セペダがプレスを掛け前進。スティーブンソンはじっくり見ながら応戦する形でスタート。両者、ジャブを繰り出し、多彩な左を伸ばし探り合い初回を終了。

2回、ワン・ツーからボディ攻撃で仕掛けるセペダに対し、スティーブンソンも下がらず左ストレート、右フックを強振し応戦。3回、セペダはガードを固め前進。ワン・ツーから左ボディ、そしてアッパーを突きあげる。スティーブンソンも速いコンビネーションで応戦するが、セペダは右ストレートをクリーンヒットし連打。

4回、セペダはスティーブンソンをロープ際に押し込み、左ストレートをヒット。ボディワークで凌ぎ、右フック、左ストレートスティーブンソンだが、セペダはボディ攻撃から連打。5回、スティーブンソンはセペダを引き付けて左ストレートから右アッパーをヒット。セペダは連打の中にボディパンチを交え、うまく攻めているがスティーブンソンは巧い。

6回、セペダの攻勢をいなしたスティーブンソンは、リング中央で速いコンビネーションをヒット。7回、セペダの連打はスティーブンソンの固いブロックに阻まれる。スティーブンソンはL字ガードから左ストレート、右フックをヒット。

Shakur Stevenson vs. William Zepeda

8回、セペダが接近すればスティーブンソンは体を寄せ攻撃を分断。距離が出来ると速い左ストレート、右フックをヒット。それでもセペダは前に出て連打を繰り出し反撃を見せた。9回、セペダの攻勢は押し切るまで行かず、スティーブンソンは出鼻と、打ち終わりに速いコンビネーションをヒット。

10回、セペダの攻撃パターンを読んだスティーブンソンは余裕を持ち、左カウンターを打ち込み、右フック。セペダの攻めには変化が欲しい。11回、セペダの連打でスティーブンソンはコーナーを背にするが、ヒットは許さず、左ストレートをカウンターし、サイドへ動いては速い連打を決めた。

最終ラウンド、セペダのアタックはスティーブンソンのテクニックの前に寸断される。スティーブンソンは左カウンターを打ち込み、速い連打。最後までセペダに付け入る隙を与えず、試合終了ゴングを聞いた。公式スコアは119-109、118-110、118-110。