2月24日、東京・両国国技館で開催された、WBA世界バンタム級タイトルマッチ。王者井上拓真(大橋)=18勝(4KO)1敗=選手に、前IBF世界スーパーフライ級王者で同級9位のジェルウィン・アンカハス(比)=34勝(23KO)3敗2分=が挑んだ一戦は、井上選手が9回44秒KO勝ち。

IBF世界スーパーフライ級王座9度防衛の記録を持つサウスポーのアンカハスは速いワン・ツーを放ち、井上選手は左フックを合わせる立ち上がり。互いに距離を取り、激しいペース争いが繰り広げられた序盤戦。4回、アンカハスの右アッパー、左ボディに対し、井上選手は右で迎撃。

5回、前に出るアンカハスだが、世界王者時代の鋭さとしつこさはない。井上選手は右ストレートをヒット。6回は井上選手が右カウンターでアンカハスの前進をストップ。7、8回は接近戦となったがアンカハスが手数で上回る。しかし、迎えた第9ラウンド開始早々、井上選手の右ボディアッパーが決まると、アンカハスはたまらずダウン。苦悶の表情でテンカウントを聞いた。拓真選手には自信になるKO勝利となった。