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12月16日(日本時間17日)に突然の現役引退を表明した、IBF&WBO、WBA統一世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米)=42戦全勝(31KO)=が、WBOに対し王座を返上した事が確認された。残るIBF、WBAへの正式な通知は保留中とされている。

世界5階級を制覇。男子選手として史上初めて3階級で4団体統一王者となり、パウンド・フォー・パウンドNO.1にランキングされるクロフォードの突然の引退発表は世界中を驚かせた。しかし、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、「引退表明は交渉の駆け引きかもしれない」と語り、リング復帰の可能性はあると見る関係者も多くいる。

WBO王座が空位になった場合、1位サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=に王座決定戦出場の権利があるが、クロフォード戦後に左肘を手術したカネロは5月のリング復帰を見送り、次戦は9月になる事が明かにされている。

Hamzah Sheeraz vs. Diego Pacheco
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そうなると2位ハムザ・シーラーズ(英)=22勝(18KO)無敗1分=と、3位ディエゴ・パチェコ(米)=25戦全勝(18KO)=により王座が争われる事になり、この両者の対戦には”リヤド・シーズン”が「非常に強い関心」を示しており、来年2月に対戦予定をリング誌が伝えている。

一方、シーラーズは7月12日(日本時間13日)に米・ニューヨークで行われた、WBC世界同級挑戦者決定戦でエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=23勝(18KO)2敗=を5回17秒TKOで撃破。WBCランキングでもカネロに継ぐ2位にランクされており、WBCはクロフォードから剥奪した空位の王座決定戦を、暫定王者クリスチャン・ムビリ(フランス)=29勝(24KO)無敗1分=と行うよう指令している。

ムビリ陣営はWBC王座決定戦に向けた交渉が進んでいる事を明かし、基本的に合意に達している事を示唆している。シーラーズが対戦相手でない場合は、9月に対戦し引き分けている3位レスター・マルティネス(グアテマラ)=19勝(16KO)無敗1分=か、薬物陽性からのリング復帰が伝えられる4位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=45勝(35KO)2敗=が相手になると見られる。

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