WBC世界スーパーウェルター級級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=24戦全勝(22KO)=が、オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーション(GBP)を相手取り、米・ネバダ州連邦地方裁判所に訴訟を提起。オルティスJrはプロフェッショナル権利契約の解除と、契約違反および今後の経済的機会に対する同プロモート側の経済的妨害に対する損害賠償を求めている。
プロモーション契約は、GBPが長期放送パートナーであるDAZNとの契約を何らかの理由で終了させた場合、オルティスJrが契約を解除することを認めている内容となっている。GBP側はDAZNと新たな契約を交渉中だと主張。昨年、「10月下旬、ゴールデンボーイとDAZNは、2026年および2027年の暦年を対象とする新たなライセンス契約の主要条件について合意に達した」とオルティスJrに報告していた。
しかし、、最近になり3ヶ月前にDAZNとの放送契約は終了し、今日、16日(日本時間17日)に米・カリフォルニア州グレーター・パームスプリングスで開催される興行は単発のDAZN放映興行である事が判明。GBPのこの先の自主興行は決まっていない状況にある。

オルティスJrの代理人はグレゴリー・スミス弁護士で、同弁護士はサウル・カネロ・アルバレスがオスカー・デラホーヤとの契約解除を迫った時に法的代理人を務めた人物で、この時は和解となったがカネロはGBPとの契約を解除しフリーエージェントとなっている。
スミス弁護士は、「GBPの契約違反により、オルティスJrは試合報酬や、リング内での活動と成功に伴う個人スポンサー契約や広告契約などのその他の収益機会において、数百万ドルの損失を被った。」と、この訴訟を要約。
その中で、オルティスJrとWBA世界スーパーウェルター級暫定王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=35勝(31KO)無敗1NC=の対戦交渉が、デラホーヤの一存で行われ知らされていなかった事を明かし非難。デラホーヤは交渉が終焉となったと宣言したが、オルティスJrのマネジャー、リック・ミリギアンは、「我々には交渉する権利がある」と反論していた。
状況はカネロがゲンナジー・ゴロフキンと第3戦を行う事を、カネロが知らないところでデラホーヤがDAZNと約束を交わし、それを知り怒ったカネロが訴訟を提起し、フリーエージェントとなった時と似通る。
契約は3ヶ月前に失効しているのに、デラホーヤの言う、「新たな契約を交渉中だからまだ有効だ」は無理があるように思える。カネロと同じ弁護士の登場に、「おかしいと思わないか」と反論しているが、厳しい結果が待っていそうだ。
