WBAブリッジャー級挑戦者決定戦 「結果」 2位エフゲニー・ロマノフvs3位ジャン・ジャオシン / ライト級10回戦アブドゥラエフvsグティエレス

2月10日(日本時間11日)、ロシア・エカテリンブルグのKRK・ウラレッツで開催された、WBA世界ブリッジャー級(90.719~101.604キロ)挑戦者決定12回戦。同級2位(1位は空位)エフゲニー・ロマノフ(ロシア)=19戦全勝(12KO)=と、同級3位ジャン・ジャオシン(中国)=11勝(6KO)2敗1分=の一戦は、ジャンが2回2分24秒KO勝ち。

初回、ジワリ前進しジャンに迫ったロマノフはジャブから右ストレートを上下に散らし攻勢。終了間際には左フックでダウンを奪った。カウント9で立ち上がり、終了ゴングに逃げ込んだジャンだが、ダメージは大きい。第2ラウンド開始からロマノフは猛攻。右ストレート、左フックがジャンを捉えると、ストップ寸前の大ピンチ。

レフェリーにストップを要求するような目線を送ったロマノフだが、ジャンはロープを背に足をグラつかせながら耐える。しかし、追い詰められたジャンがクリンチ寸前の距離から左フック、右ストレートを放つと、ロマノフはあっけなくダウン。立ち上がったが、後ろ向きにコーナーへよろけると試合はストップ。ジャンが大逆転KOで、王者エフゲニー・ティシェンコ(ロシア)=14勝(9KO)1敗=への挑戦権を獲得した。

WBCに追随して作られたWBAスーパークルーザー級は、名称もWBCと同じくブリッジャー級に改められたが、WBOのフランシスコ・バルカッセル会長は、WBA、WBCが設けたこの階級を、「全く必要ない。ボクシングのイメージを損なう」と批判。ジャンの試合ぶりからもヘビー級ランカーとの戦いには、?マークが付くように感じられた。

メインのライト級10回戦。2022年2月に元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳・ベネズエラ)選手を12回TKOに破っている、、WBO世界ライト級9位、WBA10位、WBC12位、IBF14位ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)=18勝(11KO)1敗=と、元WBA世界スーパーフェザー級王者でWBA世界ライト級12位のロジャー・グティエレス(ベネズエラ)=27勝(21KO)5敗1分=の一戦は、アブドゥラエフが判定勝ち。スコアは100-90、98-92、97-93。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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