6月13日(日本時間14日)、WBAは世界スーパーバンタム級スーパー王者井上尚弥(大橋)=27戦全勝(24KO)=選手と、元IBF世界同級&WBAスーパー王者で同級1位にランクされるムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=11勝(8KO)1敗=の対戦を指令。

WBA世界選手権委員会は、ルールC.10により井上選手はチャンピオンになった日から9ヶ月以内に、最有力候補を相手にタイトルを防衛しなければならないと規定されているとした上で、2023年12月26日に東京・有明アリーナで、スーパー王座を保持していたマーロン・タパレス(フィリピン)=38勝(20O)4敗=に勝ち王者となった井上選手は、9月25日(日本時間26日)までに、アフマダリエフと対戦しなければならないとされた。

交渉期間は30日間で、対戦合意に達しない場合、またはどちらかの選手が試合への署名を拒否した場合、選手権委員会はWBAの内部規則に従って、オークションを要請する可能性があるとしている。

5月6日に東京ドームのリング上で、井上選手から直接対戦オファーを受けた、IBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=18戦全勝(8KO)=は、7月10日にオーストラリア・ウロンゴンのウロンゴン・エンターテイメント・センターで、WBC世界同級8位チャイノイ・ウォラウト(タイ)=25勝(15KO)無敗1分=と対戦が決まり、12月に井上選手との対戦を希望している。

トップランクのボブ・アラムは、井上選手の次期挑戦者は元IBF王者でWBO2位にランクされるTJ・ドヘニー(アイルランド)=26勝(20KO)4敗=が有力だとし、それは日本で行われるとしていたが、このWBAからの指令によりドヘニー戦は消滅。デビュー以来、常に「強い相手と戦う」事を望んでいる井上選手は、アフマダリエフと戦う事を選択するだろう。